2011年6月26日日曜日

トゥルー・グリッド(110分 )



意思の強そうなおさげのマティが、成海璃子に見えてしょうがなかった。

そして、エンドロールまでテキサスレンジャーがマッドディモンだと、気付けなかった。。。

ヒアアフター見た直後だったのに、メイクのせいかなぁ。



映画自体は、話をつかみきれないところがあって、ちょっとピンとこず。

法廷のシーンを見て、何故マティがルースターを見初めたのか、、、

人からの噂と法廷シーンだけで、彼がトゥルー・グリッドの持ち主だと思うのは

ちょっと気が早いような。
馬屋の主人との駆引きとか、会話劇中心のところがスピーディ過ぎて、
字幕で追うのがきつくて、正直、途中何箇所か理解を放棄してしまいました。



いいなぁと思ったのは、最後の最後、大人になったマティの面構え。

「あー、苦労してきたんだな」と彼女のそれまでの人生を感じ取ることが出来るツラ!

女子版の顔面説得力を感じられてよかったです。

2011年6月24日金曜日

X-MEN ファースト・ジェネレーション(131分)


ちょうど先週日曜日TVで前作をやっていたので、ソレ見てから映画を見に。


「ファーストジェネレーション」と銘打ってるだけあって、前作知らなくても充分楽しめる内容であるともに、前作と比べてニヤリと出来る場面がありウマイ!
(「はげんじゃね?」のくだりが好き。コレがコレってくらいはげてるもんなぁwww)→未来のチャールズ


 

進化した力、ミュータントvsミュータントvs人間の構造、米ロの現実の出来事、男同士のイチャイチャ等、うまく組み合わさって、とてもオモシロイ良作。
好きなシーンは、エリックが涙を流しながら巨大アンテナを動かし、笑顔になっていく場面。顔面の説得力にヤラレル。

でも、物語上省略されてる部分が自分的には気になるところが多く、ちょっと消化不良感が。何点かあげると
1.お母さんが殺されてから、20年くらいエリック何してたの?
2.チャールズの親御さんは何やってるんだろう。すげー、おぼっちゃんっぷりにひくわ。
3.ショウ、いつの間にミュータントになった?はじめっから?
4.ミスティークとエリックのSEXシーン、はしょるなっつーの!

省略されたシーンのせいか、チャールズとエリックに生まれた差が
単に「生まれと育ちって、あるんだねぇ」って思えてしまったのが残念。

さらに成長した前作での2人を考えると、もう少し決定的なナニカがあるんじゃないかなぁ。

2011年6月16日木曜日

さや侍

松本人志監督作品、初体験。
前の2作品の作風を知らないせいか、「これは、どういうつもりでやっているのかな?」と結構長く迷いながらの鑑賞に。

冒頭、賞金稼ぎに狙われるあたりは「鈴木清純ぽい感じ?」と期待したんですが、それは本当に冒頭の5分位。

その後、主人公・野見にくだる「三十日の業」という罰は、まぁ物語を推進していく装置としてはよいのですが、11日の笑い描写がつらい。笑わせることが狙いなのではないのかもしれないけど、「三十日の業」の描写が長いのでできれば笑わせてほしかった。

ところどころの会話劇も、変に笑わせようとしているのが話をうわっすべりにしていて嫌。特に、賞金稼ぎ3人の会話がダメ。
 ナレーションがわりに、野見の現在の状況を説明してるだけって感じになっちゃってて、、、はっきりいって下手です。
 
中盤を越えた頃から、何を見ても笑わない若君に、この映画を見ている自分を重ねてしまいました。

そして、やたら自分の正義をよかれとぶつける娘と野見の結末に、「鬱病の人を下手に励ますと、ちょっと元気になった時に自殺する」という鬱病あるあるを思う。
若君の顔を日傘で隠すシーンとかTVのお笑いメタファーだったのかな、、、
「そんな嘘足し笑いで、命救われたくないわっ!」という松本人志さんからのメッセージ???

しかし、別に武士の美学を描く話でもないんだから、「どうあれ生きていることが素晴らしいっ!」つー結末にしてほしかったなぁ。ダメなおじさんには、せめて生に執着してほしかった。(あ、でももしかすると、どんな傷でも治す「七日草」で野見さん蘇ってたのかも・・・)

2011年6月13日月曜日

手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-(111分)

「ブッダ」、10年くらい前に原作をおもしろくて一気読みした記憶がありますが、
映画はかなり退屈でつらかった。
3部作ということですが、後の2作もうみたくない・・・

一番嫌だったところは、職業声優ではない著名人の演技がびっくりするぐらい
下手なところ。
特に、ブッダの父役の観世清和(能の業界方)の棒読みっぷりがはんぱなく、
椅子からずり落ちました。

あと、3部作もあるので話がちんたらしかすすまないのに、結局終盤
吉永小百合ナレーションで話を長々しく説明して終わらせようとするところもツライ。
漫画の客注と違って、映画のナレーション長すぎなのはちょっと絶えられないもの
が。

この映画でブッダについて、伝わってきたこと

「ブッダは草食系イケメン」
「過度に若く美人な母親は、深刻なマザコンを生むこと」
(歴史的な学びがあまりない・・・)

チャプラとチャプラの母の処刑シーンは、どうみても恋人同士のある種幸せな
終わりの姿にしか見えず、、、

リアリティのない作画が生む物語のミスリードにゾッ!
まぁ、吉永小百合がお母さんだったらあれくらいの若い容貌もうなずけるか。

しかし、「手塚治虫作品の待望の映画化!」って、なんでこういう残念な結果に
なってしまうんでしょう。「手塚先生、ごめんなさい!」的な。(永井豪先生オマージュ)

2011年6月8日水曜日

漫才ギャング


「漫才ギャング」、「現役お笑い芸人が職業としてのお笑いを描く映画」
ということで結構期待して行ったんですが、、、「笑い」という意味でも
「興味深さ」の意味でも楽しめませんでした。

オープニングの漫才はリズム感よくて、「あ、これは面白くなるかも!」
と好感触だったんですが、、、その後話の中心となっていく佐藤隆太と上地雄輔がダメ。
まず、話の推進力になる2人の漫才がつまらない…
 劇場での客席の笑い声が嘘くさい乗せ方だし、「「この銀行強盗ネタ」で
こんなに笑えるかー?」と考えてしまいました。
その後のMANZAI-1グランプリの順位といい、この映画自体がお笑い舐めている
ように感じてしまいます。

あと、やたら上地雄輔にからむ不良チームの存在意義に不明さが疑問で、、、
こいつら何で生計たててるの?学生?社会人?なんで人望ないやつが頭はれるの?
あーゆーチームって本当にあるんでしょうか、、、

ただ、石原さとみちゃんの一途な彼女っぷりはよかった!かわゆかった!

さとみちゃんが、「ゴムつけないでいいよ」と示唆するシーン、これはみれてよかった。
近頃の彼女は、本当に色っぽくていいですねぇ。いい恋してるのかなぁ

2011年6月3日金曜日

アジャストメント


昨年の「インセプション」に続き、日常会話に使いたいタイトルの映画「アジャストメント」、
私は好きな映画でした。
夢泥棒野郎Bチームと同じく、こいつらも立派なBチームっぷりで笑っちゃいました。


序盤に、トイレで恋に落ちるシーンがまず好き。

トイレに誰もいないと思って、敗戦演説の練習をしているマッドデイモン。
ひととおり練習が終わった後、トイレからワインボトルをかかえながらバツが悪そうな顔して出てくるエリース。このバツの悪そうな顔がいいんですよねー
その後の、「大きくってビックリしたわ!」っていう会話もアコガレる!
こりゃー、一升瓶かかえて、男子トイレに行くっきゃない!

さらっとしたリズムで映画がすすむわりに、
たまに暴力的に時間が文字表示で「3年後」とか「11ヶ月後」とかズバッと進んだり、
最後に唐突に教訓的になるのも、
序盤好意を持ってしまったから全部「イイネ!」って思えました。


残念だったのは、他人の結婚式や男子トイレに潜んだり、会うのが2回目の男の携帯をコーヒーにわざといれて壊す女:エリースが、一度SEXしちゃったらなんかつまんない女になっちゃったこと。

前半のつかみどころのない魅力が後半全然なくなっちゃってて残念。
歳月が女をかえたのか、SEXが女をかえたのか・・・