2013年1月22日火曜日

アルマジロ(105分)

監督:ヤヌス・メッツ
原題:Armadillo
戦争は麻薬か?

次週のシネマハスラー課題映画「アルマジロ」と聞いた時は「そんな動物映画あったっけ?」と、一瞬“LOVEまさおくん”的なモノを想像してしまいましたが、ところがどっこいの戦争ドキュメンタリーでびっくりシマウマ。
と、冗談はさておき、戦争映画はここ最近シネマハスラーで扱われた「ハート・ロッカー」「高地戦」くらいしか見たことがなく、「本当の戦場をうつしたドキュメンタリー映画を見たら、どんな気持ちになるんだろう?」と不安でしたが、カメラを意識した様子もないし、綺麗な絵が多いし、感情をディレクションする音楽もかかるので、フィクションのようにみえ鑑賞中そんなに強い気持ちの揺さぶりはなかったです。それだけに見終わって、「あれが、本当の戦場なんだ…」と考えると、「戦争って、絵になっちゃうもんなんだなー」とへんな気持ちになりました。
志願してアフガニスタンの戦地におもむいたデンマークの青年たちが、タリバンを監視するだけの任務は“死ぬ”ほど退屈と言い、命を落とす危険性のある奇襲攻撃を拒否しなかったのは、私にはよく分からない感覚でした。自分の国のために戦っているわけでもないし、家がある場所が戦場と化してしまっているアフガニスタン人にも全く感謝されていないし、すごいむなしい軍役だと思うんですよ。むなしいからこそ成果を残したいということなのでしょうか。ハート・ロッカー冒頭でうたわれた「戦争は麻薬である」という物言いでは出来ればくくりたくないのですが・・・

2013年1月18日金曜日

カリフォルニア・ドールズ(113分)

監督:ロバート・アルドリッチ
原題:...All the Marbles
まぶしくてユニフォームまで溶けそう

まわりで見た方の評判がとてもよかったのと、音楽著作権の関係で日本では未DVD化とのことで今池シネマテークお正月2週間限定のニュープリント版ロードショーを見てきました。
スカッと痛快で面白かった!と同時に、ももクロを思いおこさざるえない映画でした。
ももクロ名物マネージャーの川上さんが「どうやってアイドルをマネージメントしたらいいかわからなくて、プロレスを参考にした」というのは今や有名な話ですが、プロレスをよく知らない私には今まであまりピンときていませんでした。が、この映画でがっつりピンときた。ビンビンきた!
夢をおいかけるために、安い興行収入で地方巡業を続ける彼女たち。マネージャーがオファーを受けた、とんでもないショーに文句を言いながらもしっかり全力で期待以上の成果を出す。海外遠征の誘いなどもありつつ徐々に知名度をあげ、年末夢の舞台へ!・・・って、これまるっきりももクロと一緒じゃん!?この映画、ももクロのメンバーにも見てもらいたいナー。

2013年1月17日木曜日

LOOPER ルーパー(118分)

監督:ライアン・ジョンソン
原題:Looper
30年後、ぼくらはどんな髪型になっているんだろう

あんまり期待してなかったんですが、サービス精神てんこもりな映画で面白かったです!さとうきび畑に行ってからの展開の変化が神がかっててて、「こ・これは、最後に宇宙人が出てくるんじゃ!?」と期待しちゃいました。「映画見たー!」っていう至福感を味わえました。(最近だと”SUPER8”を見た鑑賞後感に近い感じ)
2040年代のディストピアっぷりに途中までは「ダセー!」ってしらけてたのに、最後にはすっかりお気に入りに。
おねーちゃんのいるクラブのさびれっぷりとか、あんまりトキメキを感じない空飛ぶバイクとか、中途半端な超人類とか、キマってんだがキマってないんだかいまいち不明のドラッグとか。「ユートピアだろうがディストピアだろうが、未来ってそんなにキラキラしてないんだよ」っていう退廃感が個人的にツボでした。
ところどころの笑いポイントも好き。
まず、なんといっても、ジョセフゴードンレビットとブルースウィリスの臨界点に声出して笑っちゃいました!キアヌ・リーブスみたいな髪型になってきた10年後から生え際が急激に後退した20年後髪型は人の印象をかえるといいますが・・・笑いと説得力をもって2人を1人に統合しているのが感動的です。
「タイムトラベルのことなんて、どうでもいいんだ!」って、タイムトラベルの整合性という観客のツッコミどころをどっちらけにするブルースウィリスの啖呵にも笑った。
あと、自分の子が改造したかえるのおもちゃで男を呼びつけてSEXする母親もよい。超さりげないムラムラ描写からのSEX(映像大幅カット)に笑う。あれって、絶対に恋愛感情からではなく女側の性欲解消を目的としたSEXでしたよね。女性の性欲の軽い表出っぷりが、なんだか見てて気持ちがよかったですお!

2013年1月12日土曜日

ホビット 思いがけない冒険(170分)

監督:ピーター・ジャクソン
原題:The Hobbit: An Unexpected Journey
世界で一番行ってみたい家飲み

原作未読&映画「ロードオブザリング」も未見と、まっさらな状態で見に行きました。(IMAX・吹替)
まず、上映時間が170分と長かったため「思いがけない冒険」ならぬ「思いがけない尿意」が訪れたらどうしようとドキドキ。しかし、そんな心配は無用で、映画がおもしろくて「尿意ドン!」することなくあっという間に2時間50分たちました。
この映画、これだけ夢中にさせておきながら話がほとんどすすんでいないことに、ある種感動をおぼえます。ちょっとした冒険譚で仲間同士の信頼関係を結ぶってこと以上には「ほとんど何にも起こってねー」っていう贅沢さ。2時間50分熱中して見て、見終わった後ほとんど頭に何も残らないというのが素晴らしい。
あと、登場人物がみんな馬鹿なのもいいですね。冒頭の宴会、ひとんちの台所の食料を食い尽くすドワーフの勝手さが好きです。いまのところ、あれが私の中で世界で一番行ってみたい家飲みです!(うちには絶対きてほしくないけど)

2013年1月6日日曜日

グッモーエビアン!(106分)


監督:山本透

ドンペリ開けてるセレブじゃねえんだぜ!
こちとら働いてナンボだ労働For You!

1ヶ月ほど前に原作を読んでから、映画を見てきました。正直言って、ちょっとのれない映画でした。

まず、主人公のモノローグと会話の再現再生があまりにも多くて、シラけてしまいました。演技だけで観客側が十分汲み取れるのに、親切すぎるほどに言葉がかぶせてあるんですよね。役者陣がイイだけにもったいなかったなー。
あと、食事をするシーン。出てくる料理はちゃんと美味しそうでいいのですが、料理を食べてのリアクションが「おいしい!」っていう一辺倒なヤツばっかりで残念。麻生久美子さんは「モテキ」で牛丼の食いっぷりで、観客をうならせたという実績もありますし、もっと色々な”美味い”表現を見たかった。
大泉洋さんの顔に落書するくだりも、「せめて友達の家まで向かうバスの窓」で自分の顔はチェックするはず。観客をひと笑いさせるための絵作りで、キャラの現実感が薄くなり単なる超人になってしまったような・・・
貧困をちゃんと描いていないっていうのも・・・。シングルマザー+派遣労働+ヒモ男ときて、あんなお気楽貧乏で生活が成り立つはずがない。貧乏を明るく暮らすっていうのには非常に賛同出来るのですが、最近「ふがいない僕は空を見た」や「サウダーヂ」で現実感あふれる貧乏を見ていただけに物足りなかった。
原作にあったシーンで見たかったシーンがなかったのも残念。
それは、ビビアンウエストウッドのスーツで決めたアキちゃんが3者面談に乗り込んで、担架をきるシーン。これは麻生久美子でみたかったナー。
あと、原作にはなかった大胆な設定:ヤグの両親死亡・ともちゃんの親離婚と、観客のお手軽に泣かせるために、人を殺したり・別れさせたりってのはいくらなんでもヒドすぎる。。。
つーか、何がイヤって・・・やっぱりワタシたいした理由もなく働かない人に寛容になれないんですよ。サイタマノラッパー・IKKUでさえ働いていないという理由で嫌いなんですもん。
そのムカつきは、労働を美徳だと感じてるわけではけっしてなく、「私だって怠けたいのに、働いている」という我慢の気持ちから産まれるモノ。すごい金持ちか、なんかの病気か、年寄りか、子供かじゃなければ、私と一緒に我慢して働こう・働こう!(ちなみに原作のヤグは、アルバイトだけどちゃんと働いていました)

2013年1月5日土曜日

仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム(94分)


監督:坂本浩一
ライダー部の5年後にうなづく

オーズ・フォーゼとここ最近のテレビシリーズはかかさずみていた仮面ライダーですが、家のリフォームによりTV視聴環境が不安定になりウィザードは見れていませんでした。
なので、今作もウィザードパートはいまいちストーリーが分かりませんでしたが、おおむね楽しんでみれました。オーズパートがほとんどなかったのが、個人的にはかなしかったです。映司とアンクのコンビ、また見たいなぁ。
今回の仮面ライダー、特に女性たちの活躍が際立っていて、うれしかったです。
みゆ先輩に現役ライダー部部員、原幹恵、まのちゃん、ポワトリンと、各自自分の特性を活かしたアクションシーンがかっこいいし、かわいいし、エロくてよかった!新春早々、眼福・眼福!
特にポワトリンの優雅さ重視で敵にそんなにヒットしていない攻撃がツボでした。いや、ポワトリンよかっただけに「ミッツマングローブが許しても、マツコデラックスが許さない」オチにはげんなりしましたけどね。
フォーゼの5年後の世界も、おおむね納得がいく設定でした。
「この学校の生徒全員と友達になる男」如月弦太朗が先生になっていたのは、シリーズではいまいち理解出来なかった弦太朗の異常な陽性が腹におちました。不気味なくらい影がなく、「友達」という是の論理ですべての問題を解決してしまう弦太朗に疑問があったのですが、「学園という友達中心の場所」を仕事場とする職業についたことで、彼のキャラクターに説得力がうまれたように感じました。

2013年1月3日木曜日

2012年、こんな現場に行きました

2012年は“現場”と呼べるところに、68箇所に足を運んでいました。

特に印象的だったのは、初参加の東京アイドルフェスティバル!
お台場のそこここにアイドルが溢れててめっちゃくちゃ楽しかったし、フジテレビの屋上やらスタジオにはいれたのも嬉しかった!いまだにタイムテーブルを見るだけでワクワクします!
お台場中にアイドルが溢れかえるTIFは、TDLを超えた夢の国。今年も絶対に行きたい!

参加現場数ベスト3をあげようと思ったのですが、2位が同立で3グループもあるのでベスト2全4グループを書きます。

2012年、遠征は控えると宣言してたのですが、アイドル遠征5回とまあまあの回数でした。正直言って、2011年のももクロレベルで思いいれるグループがなかったので気楽にDDライフを過ごせました。あ、DDと言えば、NagoyaあいどるDD会というイベントでDJをやらせていただくようにもなりました。今年も開催するみたいなので、名古屋界隈のアイドルファンのみなさま是非遊びにきてくださいナ。

とりあえず、今年も遠征はなるべく控え、名古屋にきてくださるアイドルちゃんたちをあたたかく迎えたいと思います。あと、TIFも絶対行くーーー。

1位.SKE487回)
珠理奈がAKBと兼務になったり、入院したりと不安なことも多かったのですが、紅白単独出場と華々しい締めくくりを迎えられ、振り返ってみればSKEにとってよい1年になりよかったと思います。紅白で、珠理奈のだじゃれ紅白ですから、こう迫力のあるステージにしたい!」も聞けたし。
今年は新劇場公演当たってほしい!

2位.Perfume5回)
2012年は全国ツアーがあったこともあり、たくさん生Perfumeが見れました。ワールドツアーはファンクラブ先行でハズれて、参加を諦めてしまったのですが、ライブビューイングとNHKドキュメンタリーで世界へと夢をひろげるPerfumeのかっこいい姿をみれてよかったです。

2位.東京女子流(5回)
家族行事がかさなり、いけないことが多かった女子流現場。もし、家族行事がなければ、2012年の参加回数ベストだったと思います。
最前列で見れたビーナスフォートの女子流ちゃんたちの神々しさはいまでも心に焼きついています。申し訳ないとの早朝女子流も禁断感もよかったです。あ、日本武道館もよかった。女子流にしか出来ない、ギミックなしの直球勝負をこれからも重ねていってほしいです!

2位.ももいろクローバーZ5回)
昨年は15回現場に足を運んだももいろクローバーZですが、今年はたった5回。
チケットが取りにくくなってしまいましたが、名古屋の現場は行きたいと思ってます。紅白も、とってもよかったです!ももクロにとって色々なことが変化した年でしたが、彼女達にとって大切なものは何もかわっていないんだなと実感しまいた。

<2012年参加現場リスト>

1月7日 バニラビーンズ しず風・絆 タワレコ名古屋インストア
1月13日 ドリームモーニング娘 ガイシホール
1月14日 Perfume 神戸ワールド記念ホール
1月15日 大谷能生 猫街藝術部
1月26日 シアターまあ「何かの美味しいキッサ店」 ザ・ポケット
1月26日 SDN「魅惑のガーター」 AKB劇場
2月2日 五反田団「びんぼーくん」 大須
2月4日 ももいろクローバーZ「ももクロ試練の7番勝負」feat.バナナマン 東京キネマ倶楽部
2月4日 らくだ工務店「火葬」 下北沢
2月4日 申し訳ないと 三宿
2月5日 ももいろクローバーZ「ももクロ試練の7番勝負」feat.渡部 陽一 東京キネマ倶楽部
2月18日 太田 直子 シネマテーブル
2月26日 SKE チームE 女性限定「パジャマドライブ」 SKE劇場
2月29日 Perfume ガイシホール
3月1日 Perfume ガイシホール
3月2日 しず風・絆 LinQ 大須
3月3日 ももいろクローバーZ ダイアモンドホール
3月10日 大谷能生 猫街藝術部
3月16日 女王蜂 クアトロ
3月31日 超ライブへの道 ロマンクルー他 大須
4月4日 ひめキュンフルーツ缶 大須
4月7日 チームしゃちほこ 名古屋城
4月7日 石川梨華 篤姫ナンバー1舞台挨拶
4月13日 オペラ:リリカ・イタリアーナ2012 しらかわホール
4月14日 柴田元幸 猫街倶楽部月曜会
4月15日 SKE ガイシホール
4月21日 ももいろクローバーZ ライブビューイング
4月22日 ももいろクローバーZ ライブビューイング
4月28日 サイタマノラッパー舞台挨拶 シネマスコーレ
5月4日 サイタマノラッパー舞台挨拶 シネマスコーレ
5月6日 SKE 研究生公演「パーティがはじまる」 SKE劇場
5月12日 東京女子流 ELL
5月20日 私立恵比寿中学 タワレコ名古屋インストア
5月26日 Perfume 沖縄
6月9-10日 枡野浩一 猫街倶楽部月曜会
6月30日 宗田理、増山修、安冨 歩 東海高校サタデープログラム
7月1日 AKB全国握手会(篠田麻里子) 名古屋ドーム
7月7日 大谷能生 猫街藝術部
7月7日 先生を流産させる会舞台挨拶 シネマスコーレ
7月8日 ベイビーメタル(2回) ell
7月28日 CBCラジオアイドル祭り チームしゃちほこ ドロシーリトルハッピー
7月29日 ドロシーリトルハッピー X-HALL
8月3日 吉川友 ELL
8月4-5日 東京アイドルフェスティバル お台場
8月10日 アイドル乱舞 トマパイ でんぱ組 LinQ 私立恵比寿中学 チームしゃちほこ クワトロ
8月11日 トマパイ でんぱ組 HMVインストアイベント
8月12日 SKE 研究生公演「パーティがはじまる」 SKE劇場
8月15日 ぱすぽ☆ プレディア ZEPP NAGOYA
8月24日 菊地成孔”HOT HOUSE” VIO
8月25日 菊地成孔 大谷能生 猫街倶楽部月曜会
9月9日 SKE全国握手会(大矢真那、小木曽詩織) ポートメッセ
9月15-16日 カナザワ映画祭
9月23日 シアターまあ「肩たたき券はどこに消えた」
10月7日 バニラビーンズ しず風・絆 リリカルスクール SALU
10月12日 SKE リクエストアワー2日目 ZEPP NAGOYA
10月21日 シブカル祭 バニワビーンズ MAHOΩ ライムベリー 渋谷PARCO
10月21日 東京女子流 ビーナスフォート
10月28日 Jさん豪さん掟さんボーイズトーク 豊橋
11月10日 スマイレージ ちょいカワ番長 ZEPP NAGOYA
11月10日 大谷能生 猫街藝術部
11月11日 豊橋まんが家まつり 豊橋
11月24日 Perfume ライブビューイング
12月2日 モーニング娘 愛知県芸術劇場
12月8日 猿フェス 掟ポルシェ他 CLUB・SALU
12月22日 東京女子流 日本武道館
12月23日 峰なゆか 犬山紙子 猫街倶楽部月曜会
12月29日 申し訳ないと 東京女子流 アップアップガールズ 南波志帆他 代官山UNIT
12月30日 トマパイ The First and The Last "POP SONG 4EVER ~散開~" 西麻布eleven