監督:佐藤東弥
オレは映画をみないうちから駄作と決めつける考え方を否定する
つっこみどころ満載な映画であることは見る前から予想がつきましたが、「俺は一千万人を助ける為、一人の命を犠牲にするという考え方を否定する」という劇中の台詞よろしく「オレは映画をみないうちから駄作と決めつける考え方を否定する」という姿勢で、なるべくいいところを探そうと思って鑑賞しました。
潜伏操作から各々集合し、初回の任務で輪になってガッチャマンが空から登場するまでがクライマックスでした。フードをかぶった暗い雰囲気の綾野剛が後ろにたたずんでいるのもよかったです。各地から逃れてきた難民が東京に溢れかえっているという描写もあって、細かい設定もちゃんと描くのかなという期待もありました。。。が、その冒頭以降は・・・ごめんなさい、いいところがみつからないです。見たから言っていいよね、、、コレつまんないです。
まず、なんといってもこの映画、アクションに魅力がない。ストーリーパートがアレでもアクションがよければとか、アクション全般はアレでも肉弾戦がよければとか、そういう満足感はあるだろうと期待してたんですが、どれもこれもアレな出来でした。
冒頭の東京市街地での任務は、昼間の明るい場面だからチープさが目立つのかなと思ったのですが、その後終盤までのっぺりしたアクションでガックリ。こっちも、アベンジャーズのような大規模なことは、日本では出来ないのは分かってるんです。が、予算がなくても仮面ライダーとか変態仮面とか魅力ある日本版特撮ヒーローの戦い方があることを知っているから、「仕方ないよね」っていうあきらめの目で優しく受け入れることも出来ないです。せめて、「オレはココを見せたい!」っていうポイントがあればよかったなぁ。
爆弾解除・顔認証ハッキング・ミサイル起動ずらしとまったくドキドキしないタイムリミットチャレンジが繰り返されるのも、げんなりした。ガッチャマンたちにあまり緊張感が感じられないタイムリミットチャレンジで、こいつらは“適合者”ということをのぞいて、ガッチャマンにむいていないという気がしてくる。こんなガキたちに人類守らせちゃまずいと思います。
エンドロール後、ベットでうずく綾野剛に「もー、ええわ!」と思わず声を出してしまいました。続編を匂わせる、、、こういうところはマーベルを取り入れたのかな。でも、続編見たくねーデガス。