監督:クリストファー・ノーラン
原題:Interstellar
本棚と愛で解く方程式
山梨のローカルアイドルPeach Suger Snowのインストアイベントに行った後に、見に行きました。
イベントで落ち合ったヲタ友に、「このあと、インターステラー見に行こうと思うんだけど・・・」と言ったら、次々と「オレも行こうかな」的な展開になり、結局5人連番で映画を見ることに。急遽誘ってみて、こんな大所帯で映画を見れることがうれしくて、なんだかそれだけで幸せを感じました。
映画の途中までは、「うへぇ~、これ難しいなー。わけわかんないな~。」と思ってましたが、終盤ブラックホールの中にはいったくらいから「あ、分かんなんくても、面白いわ!」とフッと楽になりました。
ブラックホールにはいってからの、「娘の部屋の本棚の後ろにお父さんがいる!」展開は、見たことない絵なのになんか妙な納得感があってすごいし、「娘の部屋で、もっとなんかエロいものとか目撃せんのかい!」とつっこみたくなるのも愉快だし、あと愛を観測出来る形に表すとコレなのかっていう感動もありました。
私は2010年のシネマランキングで同監督「インセプション」を1位にしていたのですが、「インターステラー」でも「インセプション」と同様に、通常せり上がらないものがせり上がったり、面白い絵が見れて楽しかったです。あと、出てくるロボットのガジェットが金属に文字列のみの液晶と表情がなく無機質なのに、しゃべりには人間的な軽さがあるのも好きでした。
映画を見ていて「2001年宇宙の旅」が思いおこされたのですが、この映画では機械は人を裏切らないのに対して、人間は人間を裏切るというところが普通っちゃ普通なんですけど、真逆で興味深かったです。2番目に着陸した星で、居住可能性を示す信号を送っていたマン博士が結局嘘をついて裏切る時に、つべこべ言い訳するのところとかつっこみどころ満載なんだけれど、自分でも納得がいくくらいまで自分を正当化するためになんかしゃべりまくっちゃう気持ちが分かる気がします。あと、自分の恋人のいる星に着陸しようと力説をふるうアナハサウェイも言ってることがわけわかんなかった。切羽詰まった人間が言うことは、傍から聞いてるとたいていわけわかんないっていうのが観測出来ました。切羽詰っている時にしゃべりすぎてるときは、注意が必要しなくちゃだなぁ。でも、不安にかられるとなんか言葉が漏れちゃうよね。