2013年11月12日火曜日

アルタード・ステーツ(102分)

監督:ケン・ラッセル
原題:Altered states
水平になる時、世界が加速する

カナザワ映画祭3日目の1本目は、駅前ビルでオープン待ちして回転寿司をかっこんでから「アルタード・ステーツ」を見ました。爆音上映だったせいもあり、目がチカチカ耳がバーンとなりましたが、その後忍者寺に行き心の平穏をとりもどすことができました。(忍者寺、オススメ!) 
前日のトークショー:稲生平太郎さんと高橋洋さんの「奇想天外・新映画理論講座」で語られた理論どおりに、“手術台”“放電”の登場とともに話が加速度を増していくこの映画。新映画理論の「体が垂直から水平になると話が展開する」という言説どおり、主人公 科学者エディが装置の中での身体の向きを垂直から水平に変えた途端に進化の退行がすごいスピードになっていて、「新映画理論、単なるこじつけじゃないかも!」とこの理論への興味もわきました。 
何を言っているかしゃべるスピードが早くて字幕じゃその意味にぜんぜん追いつけなかったんですが、映画終盤の科学者同士の口ゲンカがすごいおもしろかったです。マンションの一室で、科学者:エディが寝込んでるのにかまわず、他の人たちが思いっきり口ゲンカをはじめるという構図も面白い。私、「おとなのけんか」もすごい好きなので、集合住宅で口ゲンカっていう構図が好きなのかもしれません。