2014年12月31日水曜日

くららがたったのシネマランキング(2014年)

今年も、例年のごとく大晦日がやってきた!ということで、毎年年末の個人的なおたのしみ、、、私が鑑賞した新作映画のシネマランキングを発表させていただきたいと思います!

ラジオ:ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル内コーナー:ムービーウォッチメンで取り扱われた映画50作品にプラス35作品で、合計85作品新作映画を鑑賞しました。(去年の74本から11本増)自分的には、ムービーウォッチメン以外に月3本くらいみると、ちょうどいいバランスで楽しいです。(これ以上見すぎると、なんか他のことに余裕がなくなってくるというのがようやくわかってきた)

ベスト3は、3位「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」、2位「6才のボクが、大人になるまで。」、1位「ビフォア・ミッドナイト」です。

3位「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」は、「海猿」「悪の教典」とスクリーンで見るたびにどんどん好きになってしまう伊藤英明の魅力が爆発していて、最高でした。いつか、英明とお酒を飲むのが私の夢です。(会話がかみあわなくて、英明に「お前の話、意味わからないんだけど」と罵られたい。)結婚おめでとう、英明!あ、「WOOD JOB!」劇中実際に登ったり伐採された大木の迫力もすごく、邦画コメディとして今年最高の作品だと思います。おすすめ!

2位「6才のボクが、大人になるまで。」1位「ビフォア・ミッドナイト」は、どちらもリチャード・リンクレーター監督作品で映画というフィクションの中で実際に役者たちにふりそそぐ時の経過をとりいれて、なんともいえない味わいを感じさせてくれました。べつに結婚の幸せとかを書いた映画じゃないのに、この2作品を見て今まで感じたことのなかった私の結婚願望がふつふつと高まってきた不思議。家族にしかないディープな人間関係への憧れでしょうか。。。人の人生に深くかかわるのは怖いけど、それこそ人生の醍醐味なのかもしれないと思わされました。
とくに好きなシーンは、1位「ビフォア・ミッドナイト」のホテルの密室口喧嘩の場面。
SEXしそうになってたのに喧嘩がはじまって、男女ともにちょっとズレたタイミングで洋服を着るとことかリアル感に「ヒャー」ってなりました。ジュリーデルピーの色気がまったくない、ある意味脱ぎ損だけど出し惜しみなしな乳首の持つ大きな意味!ありがとう、デルピー!映画の最後、イーサン・ホークがユーモアと誠意をもって謝るとことか、勉強になりました。私も見習います!

あと、今年のワーストは「渇き。」です。映画も超イライラしたんですが、鑑賞客のマナーの悪さがひどく、今年の映画の中で最高潮にイライラしました。映画中携帯が鳴るだけじゃなくて、鳴った携帯に出た客まであらわれました。劇中でキレまくる役所広司にあいつらを殺してほしかった。
中島哲也監督作品は「告白」とか「嫌われ松子の一生」とか「下妻物語」とかおもしろがって見てたんですが、「渇き。」を見た後思い返すと彼の作品特有のゴテッとしたおしゃれ感ってなんか田舎ものがきばってるおしゃれ感で、そのちょっとダサい感じがおもしろい時もあるけど今回はイライラもあいまってそのダサさに悪寒が走りました。鑑賞後しばらくたった今ではタイトルに“。”をつけるセンスにすら悪寒を感じています。

あと、今年は、「TOKYO TRIBE」で役者陣のラップを見て、「ラップって、うまくても下手でも、その人の個性が出て面白いな~。私もやってみたいな~。」と思い、そしてその勢いで京都精華大学オープンカレッジ「ライムスターのラップ講座」を受講しました。講座で習い、自分でラップを書いて人前で発表しました。講座終了後も、猫町倶楽部読書会のクリスマスパーティで、オリジナルラップをしたり、それで人が盛り上がってくれたり、ラップをやる楽しさに気がつきました。
映画に影響をうけてることはきっといろいろあるけど、自分が具体的に少しかわったっていうのはコレが初体験かも。とうことで、劇中の窪塚洋介くんの「おい、音楽かけろ!音楽!」は、これからも使っていきたいパンチラインです!


くららがたったのシネマランキング(2014年)

1.ビフォア・ミッドナイト
怒ったら、服を着てしまいます
2.6才のボクが、大人になるまで。
12年間の門出に立ち合わせてくれて、ありがとう
3.WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常
あなたとマムシ酒が飲みたい
4.新しき世界
兄貴、最高!
5.ブルージャスミン
プライドを守るためなら堕ちたっていい
6.オール・ユー・ニード・イズ・キル
死んだ目で殺して
7.ドラッグ・ウォー 毒戦
大切なことなので<逆にして>2回言います
8.そこのみにて光輝く
どうしようもなく重く、かけがえのない存在
9.それでも夜は明ける
生きるため繰り返す、見て見ぬふり
10.her 世界でひとつの彼女
キスの途中に言わなくてもいいこと
11.ニンフォマニアック Vol.1
「すぐやって服」の研究本、ほしい
12.ニンフォマニアック Vol.2
理由なき中毒は、かっこいい
13.アクト・オブ・キリング
演じなければ、気付くことない罪もある
14.劇場版テレクラキャノンボール
勝つための、けじめをつけるための「食」
15.猿の惑星:新世紀(ライジング)
猿がする猿真似の哀しさ
16.紙の月
したいことがないし、一緒には行けない
17.私の男
指をなめられたり、なめたり、なめたり
18.ゴーン・ガール
愛がなければ、復讐なんてできない
19.チョコレートドーナツ
正義ではなく、正気をたもて
20.ウルフ・オブ・ウォールストリート
マコノヒーの「鼓動の秘密」
21.鑑定士と顔のない依頼人
ハッピーエンドだとしても、人間不信
22.レッド・ファミリー
北でも南でもホウレンソウは大切です
23.ドン・ジョン
SHAME」と続けて見てみたい
24.荒野の千鳥足
ビールだけも、ここまでやれる!
25.イントゥ・ザ・ストーム
嵐をおこして、素顔を見せるわ
26.インターステラー
本棚と愛で解く方程式
27.サボタージュ
野菜を切ったり、人を殺したり
28.ザ・レイド GOKUDO
骨がいくつあっても足りない
29.小さいおうち
トンカツ揚げて、カレ(甥)を待つ
30.ホドロフスキーのDUNE
じじいが元気でなぜ悪い
31.なんちゃって家族
童貞、それは家族の中心
32.5つ数えれば、君の夢
女子流ファンの「君って美意識高いよね」
33.イコライザー
おんな一人を自由にする適正価格
34.ローン・サバイバー
その手を信じることができるか
35.ダラス・バイヤーズ・クラブ
やせても太っても、イイモノはイイ
36.ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
親孝行はつらいよ、でもやるんだよ。
37.LEGOR ムービー
レゴだって、自分探し
38.ベイマックス
大丈夫っていうまで、抱きしめる
39.ロボコップ
ああいう絵が飾ってある会社を信用してはいけない
40.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
劇場で見たことをいつか自慢出来る予感
41.ホビット 決戦のゆくえ
ファンタジー、ナーメテーター
42.Seventh Code
あっちゃんになら、何度でも騙されたい
43.悪童日記
映画のばあさんを実写でお届け
44.大脱出
シュワルツェネッガー流 口説き術
45.映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
泣けるうんこを見られる日もきっと近い
46.アナと雪の女王
出会って1日で婚約するスキル
47.舞妓はレディ
テンション高い男に鍵を渡したくない
48.グレート・ビューティー 追憶のローマ
世の中で信用出来るものなんて、メニューリストくらいだ
49.物語る私たち
実父でないと告げた時、一番家族らしく
50.リアリティのダンス
ぼかしがないって、やっぱりいいよ
51.ある精肉店のはなし
一皮むけば、やっぱり美味しそう
52.青天の霹靂
どん底の自分を、クールに演出するプライド
53.DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?
敗者、そして、ドラフトにもそそがれる視線
54.TOKYO TRIBE
パパは力で、ママは美香
55.Godzilla
ビッグカップルのビッグラブ
56.X-MEN:フューチャー&パスト
ミュータントの掟
57.オールド・ボーイ
すべて知ってる驚きの展開
58.スイートプールサイド
コンプレックスをぶつけあう、こそがったさ
59.オオカミ少女の憂鬱
「なんで、あのコ呼んだの?」っていう飲み会あるある
60.思い出のマーニー
依存しあう少女たちは痛々しく美しい
61.フライト・ゲーム
捨てられた大型犬は強い
62.オンリー・ゴッド
カラオケの神様、今日もありがとう
63.アメイジング・スパイダーマン2
不憫で、なぜ悪い
64.グランド・ブダペスト・ホテル
やっぱり、ホステルが好き
65.野のなななのか
死んだヤツほどよくしゃべる
66.インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
コンドーム2枚付けって、難しそうだよね
67.ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日
みーんな、セスが好き(らしい)
68.ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
成長しないのは俺だけでいい
69.西遊記 はじまりのはじまり
おとうちゃん、冒頭がクライマックスです
70.バツイチは恋のはじまり
毛を抜いてでも、離婚したい
71.スノーピアサー
これから勝手にシロクマ
72.マレフィセント
世の大半は、呪いが解けないキスだから
73.白ゆき姫殺人事件
美人は性格がいい論、わりと信じてます
74.あの娘、早くババアになればいいのに
あの娘、結局天然だったのか
75.トランスフォーマー ロストエイジ
だんだんなが~く、トランスフォーム
76.STAND BY ME ドラえもん
彼はバッドエンディングでも結婚する
77.キル・ユア・ダーリン
ダニエル・ラドクリフはーん♡
78.サンブンノイチ
窪塚くんなら、余裕で川崎を支配できると思うよ
79.エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
打ち上げは、一度じゃなくてもいいんだよ
80.ポリス・ストーリー レジェンド
60歳にして、三又
81.ぼくを探しに
ドラッグだと思えば、50ユーロは高くない
82.エージェント:ライアン
ディナーは割り勘で
83.くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密
パート2は悪役にやさしくない
84.パズル
ピースはまらず、どっかんピンとこず
85.渇き。
すっかりめんどくさい客に成り上がる

2014年12月30日火曜日

2014年12月に見たいくつかの映画

12月はブログに感想を書いた映画4本以外に、新作映画2本「ザ・レイド GOKUDO」「ベイマックス」を見ました。(合計7本鑑賞)

今月は、ライムスターの25周年記念ライブ「R25」を見るために東京に2泊3日で行ってきました。ライブのあと、ずっとお会いしたかったタマフルリスナー&ウォッチメン仲間の方と一緒に飲みに行き、ライブや映画やブログのお話をたくさんすることができました。初対面なのに、リラックスして話せて、とっても楽しかったです!ブログをやっていなかったらなかった出会い。ブログやっててよかったなぁってしみじみ思いました。

東京行ったついでに、閉館するミラノ座の「新宿ミラノ座より愛を込めて 〜LAST SHOW〜」の初日1回目にかかっていた「E.T.」を見に行きました。アメリカから個人輸入で予約購入した「グレムリン」セーターを着て、「E.T.」見れたのがうれしかった。実は今回初鑑賞だった「E.T.」、指と指をくっつけるシーンがなくてびっくりした。ものまねシーンとしてリフレインされるのが、実際は存在しないシーンってすげえな。
はじめて中にはいったミラノ座、大きくていい映画館でした。1000人以上の客席が満員な状態で見る映画って、特別な味わいがありそう。

「ザ・レイド GOKUDO」は、これまた東京行ったついでにR18バージョンで鑑賞。痛そう過ぎて快感という意味で、痛快なエンターテインメント!映画見ただけで、骨が折れる気持ちが味わえます。マジで。全員悪人マンションなパート1のがノンストップで好きだけど、刑務所とか泥レスとか車とか色んな場所でアクションが見れてうれしかった。才能ある人にお金がわたるって、いいことだなと思いました。ただ、GOKUDOはいらなかったように思う。インドネシア人ががんばって日本語をしゃべるのは、かわいかったけど。

「ベイマックス」は、ネットで「今年ベスト級!」というネットの評判をみかけて、「ネタバレのおそれのあるシネマテーブル忘年会前に見とかなきゃ!」とその忘年会当日にあわてて見た。そしたら、だれもランキングにいれてなくて拍子抜けした。ディズニープレゼンツのアメコミって感じなんだけど、やっぱり上手いし、おもしろい。ベイマックスに抱きしめられたい。途中でガッチャマンぽくなるのも、これまたかわいい。エンドロールのおまけまで、アメコミカバーしててきっと続編もあるんだろうなぁと思いました。

ザ・レイド GOKUDO
監督:ギャレス・エバンス
原題:The Raid 2: Berandal
骨がいくつあっても足りない

ベイマックス
監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ
原題:Big Hero 6
大丈夫っていうまで、抱きしめるよ

2014年12月25日木曜日

ゴーン・ガール(148分)

監督:デビッド・フィンチャー
原題:Gone Girl
愛がなければ、復讐なんてできない

「レボリューショナリー・ロード」「ブルーバレンタイン」に類する結婚絶望物語との前評判を聞いていたので、おっかなびっくりな気持ちとともに公開を楽しみにしてました。見終わった直後は夫婦の不毛な駆け引きを見て「ふあ~~~」ってガクガクきたのですが、3日たったら「あの二人お似合いだったな~」と意外と結婚に肯定的な気持ちになった不思議。
テレビのインタビューのシーンで、エイミーがどうすれば喜ぶか理解しすぎているニックが、ふたりだけの「嘘はついていないよ」という暗号(手で顎を隠す)を示しながら、謝罪と愛の言葉を述べるシーンは、騙し合えるのもやはりどこかに愛があった証拠だよなあと思ったり。いや、でも、これは私が適齢期をはるか遠くに超えてしまっているせいで、ああゆう仮面を被り続けなきゃいけないおそろしさも含めて、なんだか「憧れ」の気持ちをもってしまっているのかもしれません。
「レボリューショナリー・ロード」「ブルーバレンタイン」よりも、自分は今年公開されたウッディアレン監督「ブルージャスミン」が思い浮かびました。若い女と一緒になるために離婚したいと旦那に告げられ、旦那の金融犯罪をFBIに通報するジャスミン。旦那が若い女と浮気していると知り、旦那を殺人犯にしたてあげるエイミー。女性にとっては、パートナーが若い女に走ることは本気で許せないことで、今の自分が揺らぐ結果になっても「あんなやつ、社会的に抹殺しよう」という動機付けに充分なりうるんだなぁ。(「そんな男はほっとけ!」って言いたいけど、自分に同じことがおきたと考えると、やっぱり怒りと失望ですごい気持ちになりそう)ただ、ジャスミンがFBIに通報したのは突発的だったのに対して、エイミーは計画に時間をかけていて、ハートが強くてたくましい。やる時はあんくらいやらなきゃダメなんだなぁ。つうか、あそこまで出来るってやっぱり愛だよなぁ。エイーミーとダンの間に産まれてくる子供は気の毒でなりませんが、あの2人はやっぱりけっこうお似合いな気がします。
あと、これは備忘録的に書いておきたいのですが、エイミーがダンにクンニされているシーンのエイミーの顔がすごかった。素晴らしいアヘ顔に、おもわず笑ってしまいました。

2014年12月15日月曜日

ホビット 決戦のゆくえ(145分)

監督:ピーター・ジャクソン
原題:The Hobbit: The Battle of the Five Armies
ファンタジー、ナーメテーター

ロード・オブ・ザ・リングも含め「ホビット おもいがけない冒険」1本のみ鑑賞という状態で見に行きました。ぜんぜん見ていないなら逆に、「自分の脳の可能性に挑戦!」という自分の力でその前の話を作り上げるゲーム的スタンスを楽しめるんですが、1本だけ中途半端に見ていたのでウィキペディアで2作目「ホビット 竜に奪われた王国」のあらすじをチェックしてから見に行きました。細かい人物はよく分からなかったですが、種族のスタンスはなんとなく分かったので、おおまかな理解には困らなかったです。
いままでのシリーズをちゃんとおさえていなかったし、唯一見ている「ホビット おもいがけない冒険」が長尺のわりに話が全然すすめなかったという印象もあったので、わりと低いテンションで見に行ったのですが・・・実際見てみたら、破壊&戦闘描写の容赦なさに「ファンタジー、なーめてーたー!」と反省しました。トランスフォーマーがロボットだったら残虐描写OKなように、ホビットもオークなら残虐描写OKな感じに意表をつかれました。不思議なほどあまり血は流れませんでしたが、わりとあっさりといくつもの首ちょんぱが見れました。予想外だったので、めっちゃ得した気分になりました。人間・ドワーフ・エルフ・オークと全種族がんがん死んでいて、「ファンタジー=ほのぼの」という、なんとなくもっていた私の勝手な思い込みが打ち砕かれました。ファンタジーなめてました、さーせん。
とくにびっくりしたのは、死人軍団と戦っていた魔法使いが全身から真っ赤に光を放ちはじめたところ。ドラッグ映像といってもいいほどの光量で、「すわ、アルタードステイツ!」っておどろきました。もしかしたら、ロード・オブ・ザ・リングシリーズをまだ見ていない私は、すげえ人生損しているのかも。でも、上映時間180分級を3本って、やっぱり手を出すのに腰がひけます。。。

2014年12月12日金曜日

シネマランキングYOSOU 2014

2010年から、タマフルで取り扱われる映画を、リアルタイムで見て投稿するようになったのですが、この12月でその行為がまる5年になりました。

後追いウォッチメンもありつつ、今年は全作品鑑賞済みでランキング発表をむかえることができました。例年、名古屋での公開が年明けだったり、DVD化リリースが間に合わなかったりで、1作品くらいとりこぼしがあるのですが、今年は全部見ているのでとってもスッキリ感あります。「今年の映画、今年のうちに」ですね、ハイ。
あと、1年やりとげたのもそうですが、まる5年映画鑑賞&投稿をやっていた事実に気付いて、今すごい達成感かんじてます。自分でパチパチパチ~。(来年はどうするんだろう、自分)

今年から番組公式で宇多丸さんのベスト5作品を予想するという企画がはじまりました。ラジオ放送23時半まで投稿可能とのことですが、その日はクリスマスパーティというリア充イベントに参加するため、もう投稿をすませました。ということで、その内容をここにもいちおう書いておきます。現金ほちい!当たれ~!

1.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
公開前に、試写で見たときから宇多丸さんのテンションが高かった。公開されてみたら、意外と色んな方の賛否が分かれていたように思う。そーゆー感じに「アポカリプト」を絶賛した時の宇多丸さんのことを思い出したので。

2.LEGO(R)ムービー
この映画の絵的にも話的にもうまいメタ構造は、きっと高く評価していると思う。ONCE AGAIN的な視点からも、評価していると予想。

3.アクト・オブ・キリング
こんなの見たことないし、これはランクインせざるえないのではないか。

4. ビフォア・ミッドナイト
「6才のボクが、大人になるまで。」と迷ったんですが、もうすぐ結婚4年になる宇多丸さんは同監督のこちらを上の順位にするのではないでしょうか。佐々木家では、夫婦喧嘩をどうおさめているかも気になるところ。

5.そこのみにて光輝く
邦画の上位作品を考えたのですが、池脇千鶴さんのヌードが見ることが出来たこちらの作品が一番高順位な気がする。パイを舐めるな!

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ちなみに、宇多丸さんのワーストは、「サンブンノイチ」と予想。窪塚くんに言わせたこのセリフがやっぱりすごすぎるので。「自称映画好きって奴は、自分以外の奴は皆映画を観る目がないって思ってやがる。テメェだって1本も、1分も、1秒も撮ったことないくせにだ。カット割りがどうの、音楽がどうの、役者がどうの語るんだよ。そのくせ他の奴の映画論は右から左、聞いちゃいない。」
宇多丸さんは、売られた喧嘩は年末までちゃんと買うのではないでしょうか。

2014年12月10日水曜日

インターステラー(169分)

監督:クリストファー・ノーラン
原題:Interstellar
本棚と愛で解く方程式

山梨のローカルアイドルPeach Suger Snowのインストアイベントに行った後に、見に行きました。
イベントで落ち合ったヲタ友に、「このあと、インターステラー見に行こうと思うんだけど・・・」と言ったら、次々と「オレも行こうかな」的な展開になり、結局5人連番で映画を見ることに。急遽誘ってみて、こんな大所帯で映画を見れることがうれしくて、なんだかそれだけで幸せを感じました。
映画の途中までは、「うへぇ~、これ難しいなー。わけわかんないな~。」と思ってましたが、終盤ブラックホールの中にはいったくらいから「あ、分かんなんくても、面白いわ!」とフッと楽になりました。
ブラックホールにはいってからの、「娘の部屋の本棚の後ろにお父さんがいる!」展開は、見たことない絵なのになんか妙な納得感があってすごいし、「娘の部屋で、もっとなんかエロいものとか目撃せんのかい!」とつっこみたくなるのも愉快だし、あと愛を観測出来る形に表すとコレなのかっていう感動もありました。
私は2010年のシネマランキングで同監督「インセプション」を1位にしていたのですが、「インターステラー」でも「インセプション」と同様に、通常せり上がらないものがせり上がったり、面白い絵が見れて楽しかったです。あと、出てくるロボットのガジェットが金属に文字列のみの液晶と表情がなく無機質なのに、しゃべりには人間的な軽さがあるのも好きでした。
映画を見ていて「2001年宇宙の旅」が思いおこされたのですが、この映画では機械は人を裏切らないのに対して、人間は人間を裏切るというところが普通っちゃ普通なんですけど、真逆で興味深かったです。2番目に着陸した星で、居住可能性を示す信号を送っていたマン博士が結局嘘をついて裏切る時に、つべこべ言い訳するのところとかつっこみどころ満載なんだけれど、自分でも納得がいくくらいまで自分を正当化するためになんかしゃべりまくっちゃう気持ちが分かる気がします。あと、自分の恋人のいる星に着陸しようと力説をふるうアナハサウェイも言ってることがわけわかんなかった。切羽詰まった人間が言うことは、傍から聞いてるとたいていわけわかんないっていうのが観測出来ました。切羽詰っている時にしゃべりすぎてるときは、注意が必要しなくちゃだなぁ。でも、不安にかられるとなんか言葉が漏れちゃうよね。

2014年12月5日金曜日

西遊記 はじまりのはじまり(110分)

監督:チャウ・シンチー
原題:西遊 降魔篇
おとうちゃん、冒頭がクライマックスです

チャウシンチー監督作品、そういえば今回はじめてみました。楽しくみられるけど、そんなに好きではなかったです。
なんとなくの所感なのですが、私が3年前ちょっとだけ期待して見に行った映画「怪物くん」に求めていたのはこういう感じだったのかもしれません。あっさりした残酷描写と、主人公の鈍感さと強引さで無理やり出来事が解決する感じ。
あと、ヒロインが急に三蔵法師に恋に落ちる姿にトムハンクス監督「幸せの教室」でジュリアロバーツとトムハンクスが急に恋に落ちていたことを思い出しました。「西遊記 はじまりのはじまり」では、ヒロインがあとあと「彼のどこが好きで~」と女弟子に説明するシーンがあるからまだこちらの理解も助けられるけど、「幸せの教室」は本当に意味がわからなかったなぁ。最後、スクーターから手を振るジュリアロバーツとトムハンクスも、わけわかんなかんなかったこと思い出しました。トムハンクス、元気してるかな。(余計なお世話)
「西遊記 はじまりのはじまり」は、序盤の川辺の村が沙悟浄に襲われるシーンが一番残酷でかつ、その沙悟浄に村人総出でで立ち向かうところが一番盛り上がる展開で、「これは容赦ない感じでおもしろそう!」と期待しました。しかし、その後、妖怪、猪八戒・孫悟空との戦いは絵面がパワーダウンしてしまい、がっかりでした。
冒頭で、川にはいりふざけて娘をあやす父親が途中妖怪に襲われそのまま妖怪に食べられてしまうのを、「父親がふざけている」と勘違いし笑いながら血に染まる川辺を見ている少女。そして、それから10分あまりのうちにその少女もその母親も妖怪に食べられてしまう展開は、「日本、妖怪ウォッチでうかれている場合じゃない!妖怪、こわい!」ってブルっとくる感じがよかったんですけどねぇ。妖怪ハンターがでてこないほうが、人殺されまくりで好みの話だった気がします。話がすすむにつれて、子供向きに思える笑いの要素が増えるのも、あんまり好みじゃなかった。正直笑いのポイントで、あんまり笑えなかったっす。

2014年11月30日日曜日

2014年11月に見たいくつかの映画

11月はブログに感想を書いた映画4本以外に、新作映画3本見ました。(合計7本鑑賞)

友達と一緒にやっているふるふるきゃすてぃんぐというポッドキャストでファン感謝祭(?)的に温泉旅行をしたり、とよはしスロータウン映画祭のスピンアウト企画のため豊橋に2回足を運んだり週末わりと忙しくしてたわりには、映画もそこそこ見てました。
あと、11月は1年ぶりにタマフルで映画の感想メール「6才のボクが、大人になるまで。」が読まれました。ワーイワーイ!ほとんど読まれることはないと思っているだけに、採用されるととてもうれしかったり。

「ニンフォマニアック Vol.2」は、パート1では語り部だったシャルロット・ゲンズブールがハードなSMプレイに興じたり、言葉の通じないアフリカ人と3P(未遂未遂)したり、「やっぱり、フォントリアーのヒロインがただですむわけないよね~」とうなづきました。おもしろかったので、パンフとフォントリアー特集のユリイカ購入しました。

「荒野の千鳥足」は、1971年制作の映画でありながら、日本初公開ということで新作カウントしました。ビールを飲みまくるオーストラリアのヤバの人々のやばさ。ビールならどんだけでもおごってくれる輩、最高です。そして、カンガルー狩りのリアル感。つーか、あれ単なるリアルだよね!

「レッド・ファミリー」は、ムービーウォッチメンの取り残し回収で見に行きました。宣伝文句にあるように、私も終盤の家族の台詞劇に号泣メーンしました。その台詞の内容自体は泣けるものでもないし、そのままの台詞を劇中で一度は聞いているのにあれだけ心をゆさぶるリフレインはすごい。まだまだ進行形の社会問題を、自国でちゃんと笑えて泣ける話として描く韓国の映画民度の高さ、はかりしれないっす。(敬礼)

「悪童日記」は、映画の日に見たのに見たことをすっかり忘れていた。年間ランキングを考えている時に思い出して、2014年12月27日にあわてて追記。「ハウルの動く城」で出てきた魔女にそっくりのばあさんが出てきて、すげークオリティだなと思った記憶。


ニンフォマニアック Vol.2
原題:Nymphomaniac: Vol. II
監督:ラース・フォン・トリアー
理由なき中毒は、かっこいい

荒野の千鳥足
原題:Wake in Fright
監督:テッド・コッチェフ
ビールだけも、ここまでやれる!

レッド・ファミリー
原題:Red Family
監督:イ・ジュヒョン
北でも南でもホウレンソウは大切です

悪童日記
監督:ヤーノシュ・サース
原題:A nagy fuzet
駿映画のばあさんを実写でお届け

2014年11月29日土曜日

6才のボクが、大人になるまで。(165分)

監督:リチャード・リンクレイター
原題:Boyhood
12年間の門出に立ち合わせてくれて、ありがとう

今年のはじめ、DVDと映画館をはしごして1日かけてぶっとうしで見たリンクレーター監督のビフォーシリーズがとても面白かったので、同監督が12年間かけて同じ俳優で撮影したというこの「6才のボクが、大人になるまで。」もすごい楽しみにしていました。
実際見てみたら、本当の時間の経過によって生み出される登場人物たちの成長になんともいえない感慨がわきました。映画終盤、主人公:メイソンの高校卒業時に、親族が集まってホームパーティのシーンでは、自分もそのパーティに出席して彼の門出を祝っているかのような錯覚におちいり、ずっと成長を見守っていたコの門出にたちあうよろこびを感じました。
ちょうど映画を見た同じ週に、12年間の在籍期間を経てモーニング娘。を卒業する道重さゆみ卒業コンサートをライブビューイングで見たのですが、やっぱりそこでも門出にたちあう喜びを感じました。そして、映画もライブも主役の成長はもちろんのこと、親や後輩メンバーといった送り出す側の成長を感じさせてくれました。道重さゆみさんの足を痛めるアクシデントに動じずに、メドレーをやりきる後輩メンバー、デュエットする「好きだな君が」で足のトラブルで動けない道重さゆみのもとへダッシュでかけつける新リーダー譜久村聖。だれかを送り出す時、それを送り出す側も同じく成長しているものなんだなぁ。
パトリシア・アークエット扮する母親役:オリヴィア、再婚相手がアル中DV野郎だったり、その次の再婚相手と買った家が超欠陥住宅だったりと、苦労の絶えない母親生活をしていて、エピソードだけ考えると単純に「家族、最高!」っていう映画ではないのだけど、家族以上かけがえのないものはないんだと感じ、家族を持ちたくなりました。独身の私としては、とりあえず、いま持っている家族を大切にしようと思いました。
オリヴィアが「あなた、頭がいいから、学校行きなさい」と助言をした水道工の少年が時を経て、家族との会食している(母から引越しの指示をアレコレうけて子供たちがうんざりしている場面)ところに「あの時のあなたの言葉に感謝します!」とオリヴィアに伝えにくるシーン、親の言葉は耳が痛いけどもっと親の言うことを聞こうと反省しました。とりあえず、お母さんにやれと言われている車の運転を来年はがんばる!

2014年11月22日土曜日

紙の月(126分)

監督:吉田大八
したいことがないし、一緒には行けない

大人になった宮沢りえを自分はぜんぜん見てきていなかったのですが、「紙の月」のりえちゃんは銀行の契約社員という役柄に対してちょっと美しすぎる感はあるもののひょうひょうとしながらも自分に抑制がとれなくなっていくおさえた演技がよかったです。ホテルのスィートに泊まる時のロビーで待つりえちゃんの姿、美しかった。地味な服を着ていてもその魅力は隠せないけど、やっぱり綺麗な人が綺麗なモノを身にまとうといっそう輝くなぁと当たり前のことに気がつきました。
あと、大島優子の下世話な感じで人の懐に飛び込んでくる感じもよかった。更衣室の鏡越しで見える大島優子の表情の下世話な雰囲気が好きです。なんともいえない存在感でスクリーン映えする前田敦子とはまたちがうけど、おおいなる小者感がありこれから脇を固める名役者になりそうな予感がしました。AKB48を代表してきた2人が自分の夢に対し着実に歩みをすすめているのを見られるのは、「人生捨てたもんじゃないよね」と未来が明るく思えて特にファンというわけでもないけどうれしい気持ちになりました。
映画の中で誰に共感するかといえば、圧倒的に小林聡美扮するベテラン事務行員に共感しました。宮沢りえの横領に気がつき摘発する中で、自分自身それだけのお金があったらいったいどうするか思いをめぐらせ、そして、思いついたやってみたいことが「徹夜すること」だったという哀しさ。翌日に響きそうで怖くて、徹夜すらしたことなかった彼女。
いるべきところにいるために習慣的に欲望を抑制しすぎて、もはや自分の欲望が思い出せないという彼女に対して、窓ガラスを割って「一緒に来ますか?」ときく宮沢りえのシーンに、アッチ側とコッチ側は遠いんけど、意外と踏み外すかどうかは紙一重だと感じさせられました。そして、コッチ側に残った小林聡美よろしく駆け出していく宮沢りえを私も羨望の目で見てしまいました。ちなみに、この映画のシーンに影響されて、映画を見た週の金曜日にオールで飲み明かしましたのですが、、、その結果、翌日に響いて、今ちょっと後悔しながら映画の感想を書いています。。。さとちゃん、やっぱオールすると翌日にひびくよ!

2014年11月14日金曜日

サボタージュ(109分)

監督:デビッド・エアー
原題:Sabotage
野菜を切ったり、人を殺したり

ムービーウォッチメンの課題作品、近場で公開される限りかかさず見ているのですが、直近2作品が「イコライザー」「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」と同系統の映画が続いたので、「そろそろ違うタイプの映画がみたいな~」と思っていました。が、今週も「サボタージュ」と、再びハードボイルド・アクション(っていうジャンルでいいのかな)で、思いがけず男祭りなラインナップ。「サボタージュ」面白かったけど、同系統の映画を連続で見たことで「このジャンルは私のど直球ではないな」と悟りました。2ヶ月に1本くらいがちょうどいいかな。
「サボタージュ」、葉巻を吸うシュワちゃんがとにかくかっこいいし、バライティに富んだ殺し方が見られるし、女刑事と黒人刑事のやり取りがかわいいし、と描写が楽しくていいんだけど、映画終わった後に話を振り返ると「え、じゃあ、あれも、あれも、シュワちゃんがやってことか~。としても、それ辻褄あうのかな・・・?」と脚本がちょっと甘いように感じました。つーか、そういう辻褄がバチっとあえば、この映画めっちゃ傑作になっていた気がします。(天井磔殺人、一体どうやってやったんだろう。あれ、一人でやるのたいへんそう。)
女刑事に「キミも人生、楽しんでるんだろ」「肌で分かる」とか口説きなのかなんなのかキザなセリフを吐いたり、自らハニートラップをしかけたり、セロリを包丁で切ったり、最後には無双っぷりを見せたり、とにかく色んなシュワちゃんが見れて楽しかったです。特に、セロリを切るシュワちゃん、かわいかったなぁ。(はっ、これが、ギャップ萌ってやつか!?)

2014年11月8日土曜日

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(126分)

監督:パトリック・ヒューズ
原題:The Expendables 3
打ち上げは、一度じゃなくてもいいんだよ

エクスペンダブルはシリーズ1作目から映画館で見ていて、私自身はこの映画を彩るアクションスターに門外漢なのですが、その男臭い世界を楽しませていただいてきました。が、このパート3はぜんぜん楽しめなくて、「これは、私は招かれていないパーティだったのだな」と感じてしまいました。
楽しめなかった一番の要因は、アクションシーンのカット割が細か過ぎて理解出来なかったこと。その場面で戦闘している者同士のカットが細かく割られるならまだ分かるのですが、遠隔にいるメル・ギブソンとかもはいってくるから視点がわからず頭がついていけませんでした。パート1とパート2ではアクションの分かりづらさを感じた記憶がないんだけど、こんなんだったかなぁ。。。
あと、部室の消滅と打ち上げ不足により、男臭ゆるふあが減ったことも残念でした。エクスペンダブルズの基地a.k.a部室が今回は一度も出てこなかったし、最後にある打ち上げは楽しいけど、これまであった序盤と中盤にあるゆるい打ち上げがなくなってガックリでした。あいまあいまで見える、ドルフラングレンのキュートさとかジェットリーのケチさとかに胸がキュっとしてたのに。
若手リクルーティングシーンがその代替なのかもしれないけど、あそこでおもしろかったの、年齢詐称しゃべりすぎバンデラスくらいだったもんなぁ。今年見た「大脱出」は、けっこう好きだったんだけどなぁ、うーん。。。パート4はもう見ないかもしれません。

2014年10月31日金曜日

2014年10月に見たいくつかの映画

10月はブログに感想を書いた映画3本以外に、新作映画4本見ました。(合計7本鑑賞)
カナザワ映画祭でたくさん映画を見た反動で、映画見たい欲が少し落ちていたのですが、だんだんと回復してきました。2週に一度京都までライムスターにラップを習いに行ったりしていたわりには、わりと映画見てたYONE!

「バツイチは恋のはじまり」は、友人の結婚パーティ行く前に時間があったのでなんとなく行った映画。フランスにも、ゲロとか毛が抜けるとかあんな酷いラブコメディがあるんですね。フランス、誤解してたわ~。(褒め言葉)ちょっと、かわいそうな扱いの人もいたけど、笑いました。

「あの娘、早くババアになればいいのに」は、アイドルがテーマだということでヲタ友6人で行きました。鑑賞後「ヲタわかってない気がする」という、みんなの感想が痛快でした。おやっちゃん側の性欲の話ももうちょっと詳しく書いてほしかったな。

「物語る私たち」は、ジェーン・スーさんがラジオで褒めていたので見に行きました。家族というものに普遍性はあるものの、日本じゃこうはいかないだろうとカナダのお国柄のおおらかさを感じました。

「ニンフォマニアック Vol.1」は、フォン・トリアーっぽい重苦しい陰湿さが薄くコミカルな感じさえあって、フォン・トリアーおそるべしって感じでした。自分がするのは苦手なカテゴリーの話なので、
逆に映画で見せていただけるのはありがたいなぁと思いました。2は、11月に見ま~す。


バツイチは恋のはじまり
監督:パスカル・ショメイユ
原題:Un plan parfait
毛を抜いてでも、離婚したい


あの娘、早くババアになればいいのに
監督:頃安祐良
あの娘、結局天然だったのか


物語る私たち
監督:サラ・ポーリー
原題:Stories We Tell
実父でないと告げた時、一番家族らしく


ニンフォマニアック Vol.1
監督:ラース・フォン・トリアー
原題:Nymphomaniac: Vol. I
「すぐやって服」の研究本、ほしい

2014年10月30日木曜日

イコライザー(132分)

監督:アントワン・フークア
原題:The Equalizer
おんな一人を自由にする適正価格

「ホームセンターの従業員が実は必殺仕事人だった!」って、その筋書きだけでワクワクしてしまうパンチラインで期待してました。
映画そのものも面白かったけど、几帳面に暮らすデンゼル・ワシントンにしょっぱなから観客側が「舐める」要素なくて、中盤仕置人に変貌した時のカタルシスが薄かったように感じました。もっと、「おぉ!」っと驚きたかった。はじめの19秒の大殺戮、なんだかそれまでのデンゼルの不可解な部分を答え合わせしたような感じでした。
仕置すると決めたらどこまでもやりとおすデンゼル、いきなり石油コンビナートを爆破した時はさすがに笑ってしまいました。そして、ロシアでもひと仕事終えて、全部やり終えたあと、元の町でまた普通に暮らし、仕置人サイトを開設してほくそ笑むラストには「身体だけじゃなくて、ハートが強いのね!」と感心した。映画のなかでも、心技体みたいなこと言ってましたもんね。
なんやかんや言ってめっちゃ首突っ込んでくるとことか、敵がロシアマフィアなとことか、昨年見た「アウトロー」を思い出しました。「アウトロー」は最後にバスで恋人たちの喧嘩をとめようとしてエンドロールになってたな。やっぱ、首つっこんでくるヤツは大小問わず突っ込んでくる。
この映画で、心残りなのは、クロエモレッツの録音CDをもらったデンゼル・ワシントンがそのCDを再生しないままだったところ。どんな歌声をCDに吹き込んだのか、興味あったよ。
あと、デンゼル・ワシントンがクロエ・モレッツを助けようと持参したお金が9000ドルちょっとだったところがクロエちゃんから考えるとちょっとお手頃価格に思えた。ロシアマフィアが首を縦にふらないのもそりゃそうだろうと思ってしまったり。ホームセンターで働いているという設定から鑑みて少なめにもっていたのか、それとも単純にお金がなかっただけなのかが気になりました。

2014年10月18日土曜日

猿の惑星:新世紀(ライジング)(131分)

監督:マット・リーブス
原題:Dawn of the Planet of the Apes
猿がする猿真似の哀しさ

2011年のマイシネマランキングを見返すと、前作の「猿の惑星:創世記」を6位にしていました。前作は、愛のある人間の家庭で育てられたシーザーが、猿として生きることを選ぶまでの胸が苦しくなるストーリーに無駄がなく、ウィルスが世界中にばらまかれることが予見されるエンドロールのゾクゾクっとくる終り方が好きでした。前作がオリジナルの「猿の惑星」よりも好きなせいもあって、今回はアレ以上面白いものが見れる気がしなくて、見るか見ないかとても迷っていました。しかし、ムービーウォッチメンで当たったので鑑賞しました。正直、前作ほど面白くはないけど、シーザーがイケメンすぎるし、コバがせつないので見てよかったです。まだ、この後、人間と猿との全面戦争としてあと1本は作られそうですね。
今回はストーリー的な立ち位置がブリッジ的なところのせいもあるけど、ちょっとものたりない部分が気になりました。まず、シーザーがいきなり子持ちになっていたのが不満これは個人的な希望ですが、シーザーが恋に落ちるところとか見たかったよ。。。家族愛的な描写はあったけど、私は色恋シーザーが見たかったです。そして、かしこい猿はどういうセックスをするのかもみたかった。
あと、コバが前半は人間に虐げられてきたこととシーザーを慕い教えに従うことの間のゆらぎがあってそれが胸にぎゅっときてよかったのに、後半銃を持ってからはバンバンイケイケになっちゃったのが不満でした。自分の古傷を指し”Human’s work!”と叫ぶとことか、シーザーの息子ブルーアイズに「シーザーは人間への愛で目が曇っている。お前が守れ。」と伝えるとことかよかったんですけどね。
コバが人間に見つかった対処法として「猿真似」をするというのがなんとも賢くて哀しくてよかった。やっぱ、人間って自分より愚かな者に対しては安心して気を許してしまう。それを知っているコバの「猿真似」がなんとも哀しい。

2014年10月3日金曜日

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(121分)

監督:ジェームズ・ガン
原題:Guardians of the Galaxy
劇場で見たことをいつか自慢出来る予感

映画公開前から、ムービーウォッチメンの所々で宇多丸さんの熱い大プッシュを聞いていたのでめちゃくちゃ期待してました。でも、期待しすぎたのか、かなり面白かったのですが、ちょっと物足りなさを感じました。
考えてみると、物足りなさを感じた原因は自分にあった気がします。
まず、音楽ネタが私にはぜんぜん分からなかったのです。だから、AWESOME MIXのカセットテープでグッとくるシーンが十分には楽しみきれなかった気がします。
あと、この映画を見た1週間前にカナザワ映画祭に行っていまして、そこで初めて見た「スターシップ・トゥルーパーズ」とか「マッドマックス2」に比べたら、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はウェルメードというかお上品で物足りなかった。虫を殺しまくるとか、お尻が丸見えの服を着ているとか、ヒューマンガス様とか、域値を超えた激しさがある映画を短期間に摂取しすぎたせいで、「うん、これは普通にうまいヤツだよね、ふつ~に。」みたいな気持ちになってしまいました。
とはいえ、仲間が集まるワクワク感や、キャラ立ちした脇キャラとかまったく欠点がないシリーズ1作目だと思います。「くもりときどきミートボール」のパート1で人物配置に超ワクワクした感覚と似たものを感じました。
あと、ロケットが牢屋を脱獄するのに「義足がいる」と嘘を付いて、義足を取り上げられた看守の姿を想像して笑うところとか人畜有害のひどいギャグが好きです。これからのシリーズで、おなじみのキャラやギャグから生まれる面白さがどんどん拡大していくはず。その1作目に劇場公開で立ち会えたことに、なんだかうれしさを感じます。