2014年2月28日金曜日

2014年2月に見たいくつかの映画

今月はブログに感想書いた映画2本、プラス4本。合計6本鑑賞しました。





















オンリー・ゴッド(90分)

カラオケの神様、今日もありがとう

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
原題:Only God Forgives



ある精肉店のはなし(108分)

一皮むけば、やっぱり美味しそう

監督:纐纈あや






















なんちゃって家族(109分)


童貞、それは家族の中心

監督:ローソン・マーシャル・サーバー
原題:We're the Millers





















スノーピアサー(125分)

これから勝手にシロクマ

監督:ポン・ジュノ
原題:Snowpiercer

2014年2月18日火曜日

ウルフ・オブ・ウォールストリート(179分)

監督:マーティン・スコセッシ
原題:The Wolf of Wall Street
マコノヒーの「鼓動の秘密」

3時間の上映時間にウルフ・オブ・尿意ストリートしないかと心配でしたが、アドレナリンがあがりまくった登場人物たちを見ていたら時間が早く感じられトイレも我慢出来ました。映画を見終わった後、無性にジャンキーなモノが食べたくなり、すぐさまセブンイレブンでビールとチキンを買って店先で食べ、その後マクドナルドでハンバーガーとポテトとコーラを食べました。なんだか、いつもよりファッキン美味しく感じました。 
映画のど頭でありながらも、映画の要点が詰まったディカプリオとマコノヒーのランチシーンは、映画が終わった後も何度も思い返してしまう名シーンでした。2人がじっくりしゃべるのはこの数分のシーンだけなのに、この数分の中にディカプリオが映画の中で実践したことの全てが詰まっている!
昼から酒を飲み、ドラッグを吸い、胸を叩き、歌を歌うマコノヒーにあっけにとられながらも、彼に一生懸命あわせようとするディカプリオ。そんなウブっこだった彼が、その後その教えをマコノヒー以上に体言し成功をおさめていくのが感慨深かかったです。映画の序盤にしかでてこないけど、マコノヒーは間違いなくディカプリオの師匠でした。 
セックスしたり、ドラッグ吸ったり、丸刈りにしたり、鼓笛隊が来たり、小人投げたりとよもや会社とは思えぬアドレナリンあふれるシーンがたくさんありましたが、中でもアドレナリンを感じたのが朝礼シーンでした。特に、ディカプリオが表舞台からの退陣を表明した時に、女性社員への給料前貸しにその希望以上の小切手を切ったというお涙エピソードから、「辞めるのヤメタ!」と退陣撤回するのは感情の振り幅があってクラクラきました。あんなとこで働いていたらまともじゃいられないし、まともじゃあんなとこで働けないネ。(でも、一度くらいはあんな風にアドレナリンだして働いてみたい)

2014年2月6日木曜日

小さいおうち(136分)

監督:山田洋次
トンカツ揚げて、カレ(甥)を待つ

日曜朝イチの回で見てきました。鑑賞1時間半前にチケットをネット予約した時は、サイト上空席ばかりだったのですが、行ってみたらほぼ満席でビックリ。その客層は高齢者の方がほとんどでした。高齢者の方々は、今でもやはり窓口購入が多いのかなと感じました。

この映画、とにかく松たか子がハマッてましたね。着物姿・洋服姿、どちらも上品さと色っぽさがありました。語りかける姿にも自分だけにうちとける部分を見せるような、独特の親しみやすさも感じたし。劇中、中嶋朋子が「とにかく、みんなあの人のこと好きになっちゃうのよ」と松たか子を評していましたが、姉役の室井滋をのぞいて男も女もみんな彼女を好きになっちゃうのが、彼女の姿自体でよく伝わってきました。タキ役:黒木華も、派手さがないものの素朴さと清潔感がある顔出ちで女中役がピッタリでした。 


鑑賞中、何度か泣いてしまったのですが、もっとも涙がこぼれたのは、タキの自叙伝が終わる倍賞千恵子独白の部分で、突然「えーん、えーーん」と泣くシーン。自叙伝を読みあげているのは、ただのナレーションだと思ってきいていたので、ふいをつかれて涙腺が崩れてしまいました。
その後、慰める又甥:妻夫木聡に対して言う「私、長生きし過ぎたの」という言葉の意図するところが鑑賞中はよく理解出来ず、映画鑑賞後しばらく考えていました。想像するに、タキばあさんは戦争後、板倉正治に会えていたのではないでしょうか。その証拠に、彼女の家には「小さいおうち」の絵が飾られていた。しかし、時子さんの手紙を板倉に渡さなかったことを悔いたゆえ、板倉正治への好意を隠して接し、手紙の事実を明かさないまま板倉を見送ることになる。もしくは、板倉には会わぬまま、彼の絵だけを購入していたのかもしれません。そして、自分のために書き始めた自叙伝にも手紙の真実は偽ったままにした。そう考えると、自分がした決断に対して、その後喪につくように独身をつらぬいて生きてきたタキばあさんの、映画に描かれていない部分の人生も思い浮かんできました。

しかし、時子の息子:恭一の「君の罪はとっくに許されてるんだよ」という台詞に涙する又甥:妻夫木聡、かわいかったなぁ。劇中のタキさんよろしく、私も独身をつらぬいていますが、甥や又甥たちがあれくらいかわいければ老後も楽しく過ごせそうな気がします。かわいい甥が遊びに来てくれるように、トンカツを美味しく揚げる練習でもしようかな。。。