親の愛は、地球より重い
監督:M・ナイト・シャマラン
原題:After Earth
ジェイデン・スミスが主演した「ベスト・キッド」のエンドロール、本編に全く出てこなかったウィル・スミスが突然あらわれ、息子ジェイデン・スミスとイチャイチャを見せつけるオフショットの衝撃、今でも忘れられません。
今作「アフター・アース」でのウィル親子来日時記者会見を見たのですが、ウィル・スミスは、「ベスト・キッド」で息子と共演したジャッキー・チェンに「アレは俺の息子だ!俺も共演したい!」と嫉妬し、この作品での共演を決めたらしいです。。。ジェイデン・スミスはたしかに天才子役なのですが、ウィルの息子好き、ここまでくるとすごい。親バカというリソースを最大限に使った映画!
予告編でも使われていた「(1000年後の地球)動物たちは人間を抹殺すべく進化した」という設定が、ぜんぜん活用されていなかったのが気になりました。というか、動物たちは人間のいない地球でイキイキと生活しているだけに見えました。あれくらいの危険は、今の地球の動物たちにもあると思います。舞台が地球であった必然性もあんまりなかったような。「人間がいないと、俺らこんなにのびのびやれるんやでぇ~」っていうメッセージをこめたかったのかな。
シャマラン監督というと終盤のどんでん返しというイメージがあるのですが、今回は転地回転的などんでん返しがなく「あ~、シャマラン映画見た!」という感触が薄く残念でした。でも、最後の「ぼく、お母さんと一緒に働く!」「お父さんもそうする!」っていう、冒険による成長どっちらけでレンジャーを降りるところは嫌いじゃないです。命を大事に!