監督:ゴア・バービンスキー
原題:The Lone Ranger
そして、キモサベが残った
150分の上映時間がとても苦痛に感じました。せめて、2時間ちょっとくらいの映画だったらよかったのに。終盤の派手な蒸気機関車アクションも、「もう、どーでもいいから早く終わってくれ~」と思いながら見てしまいました。今年、西部劇なら「ジャンゴ」、原住民と開拓者の闘争なら「セデック・バレ」といった超傑作を見ているだけに、物足りなさを感じました。
何がそんなにダメだったのかというと、、、ジョニー・デップのキャラ感溢れる演技にもうすっかり飽きていたんです。なんだか、もう見ていて胸ヤケを感じてしまって。
「チャーリーとチョコレート工場」までは楽しんで見ていた記憶があるんですが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のパート2あたりから天然中年かわゆす男子っぷり(?)に笑えなくなってきました。最近、ゆいいつキャラ感のないジョニーデップを見たのは「ツーリスト」でしたし、なんだかジョニー・デップ映画に苦手意識が芽生えてしまいました。
あと、色々な事柄のプロセスが抜け落ちているのも気になりました。
トントはどうやって牢を抜け出したのか、ジョンはどうやってあの高い塔から降りたのか、2人はどうやって洞窟で待ち伏せできたのか。この「どうやって」の数々が描かれておらず、スッと展開していくのが気持ち悪かったです。「そのくらい察してよ~」というノリなのかもしれませんが、ちょっと観客の読解力を信頼しすぎな気がします。
色々と乗れない映画でしたが、ただジョニー・デップがアーミー・ハマーを呼ぶ愛称「キモサベ」の響きは、大変気に入りました。メールなど文の締めくくりなどに、多用させていただいておりキモサベ。