2012年2月10日金曜日

劇場版「テンペスト3D」(149分)

監督:吉村芳之
原作未読、ドラマ未見、もちろん舞台も未見という、テンペスト処女状態で見てきました。
「これだけ各メディアで作品化されているのだから、もしかしたら面白いのかな…」とちょっと期待したのですが、残念ながら去年の「セカンドバージン」と同じく「NHK・税金でなにやっとんじゃい!」映画でした。
まぁ、鑑賞後にNHKドラマの公式サイトを見直したら、セカンドバージンと違って、完全にドラマの再編集版っぽいからお金はあんまり使ってないのかもしれないですが、それはそれで「映画にすんなよ!」って感じで腹立たしかったです。(「その街のこども」は素晴らしかったのになぁ)


乗れないところは色々ありますが、まずどうして3Dにしたのかが謎。
3D化ときて、冒頭が出産シーンだったので、「コレは、ものすごいものが3Dで見れるかも!奥行き系?飛び出す系?」とちょっと期待したのですが、外でへんな龍がうごめいているうちにもう赤ん坊産まれてた。。。つか、3Dにしたのって、龍を飛ばしたかったからだけなの???リアリティ寄りの歴史劇に龍とか別にいらないし。こんなんだと、鑑賞料金UPのための3D化と言わざるえないよ。。。
次に、上映時間が149分と超長いくせに、結局終盤テロップで話をまとめるという手癖の悪さも嫌い。「こうして、琉球は沖縄になった」って文字で説明すんなよ。映画見る人を舐め切ってる。片手間に楽しむTVだったら許せる演出も、映画だとしらけるものなんですよ。
あと、見せてほしいところを見せてくれないのも嫌。
謀反の罪で捕まる父親の断首シーン全カット、仲間由紀恵のおっぱいも謎の龍で見切れ、GACKTの強姦シーンの豪快なはしょり、高岡早紀の遊女シーンもカット。
もう、これ全部見せてくれたら、文句言わないに!


でも、撮り方次第ではこの作品、映画としておもしろくなりそうな気もします。
女なのに宦官と偽って宮入りし、周りの男がどんどん虜になっていく真鶴&孫寧温(仲間由紀恵)をもっとエロい感じでやるとか。仲間由紀恵では爽やか過ぎる。沖縄出身の女優で、、、っていったら、満島ひかりちゃんでやるとか。ひかり力で、全然違うテイストの作品になりそう。一気に見たくなってきました。
で、刃がしかけられた扇で人を殺しまくる神女:聞得大君(高岡早紀)と女を抱くために宦官になった清の役人:徐丁垓(GACKT)のエピソードをもっと毒毒しくやってほしかった。このキャスト、意外性があり、かつ、はまってるだけに、あれだけではもったいなかったです。血みどろになる高岡早紀と女を犯しまくるGACKTが見たかったです。
このテンペストだったら、愛せそう。でも、NHKでは流せなさそう…

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