2013年7月13日土曜日

ハングオーバー!!! 最後の反省会(100分)

監督:トッド・フィリップス
原題:The Hangover Part III
コカイン最高!

「ハングオーバー!!!をみんなで見る会」を企画して、友達8人と連番で鑑賞してました。
「酒を飲みながら、映画へのシンクロ率を高めてみたら最高に楽しめるに違いない!」という思惑のもとアルコール片手に鑑賞したのですが、なんと今回のハングオーバーは物語がシラフでほぼ全編すすむという裏切り。でも、酒というイニシエーション抜きでも、あいつらの固い絆が確認出来、シリーズの最終回としてはよかったと思います。(シリーズ最終話で急にトーンがかわったサイタマノラッパー3を思い出しました。)
パート1、パート2と続いたエンドロールのお約束がなかったのは残念でしたが、「人ってそんなに簡単にかわらないよね!」っていうおっぱいエンディングはわりと好きです。本当は成長なんてしたくないですもんね。
いままでのハングオーバーシリーズ、「実は酒じゃなくて、ドラッグでラリっていた」というオチにいつもちょっとガックリきてたんですが、今回ラスベガスの街を飛ぶチャウが「コカイン最高!」と叫ぶシーンで「ここまで好きならしょうがないか!」と思わされました。でも、合法的に経験出来る酒のみでの「ハングオーバー」もいつか見たい!

2013年7月7日日曜日

オブリビオン(124分)

トム・クルーズがいっぱい
監督:ジョセフ・コジンスキー
原題:Oblivion
ネット上で見かけた評判よかったので期待して見にいったのですが、なんか肌に合いませんでした。
何が嫌って、序盤ジャック・ハーバー(トムクルーズ)と仲良く一緒に暮らしていたヴィクトリアが、後半ほとんどストーリー上触れられずないがしろにされたところ。なんだか見てて、かわいそうで。いくら洗脳下でのカップリングだったとはいえ、同じ受難を得たもの同士なんだからもっとジャックには彼女を大切にしてあげてほしかったです。
ジャック・ハーバーが修理を担当している兵器の大味な攻撃具合が、面白かったです。「味方!」っていう物体以外は、容赦なく殲滅。犬も殲滅。そして、故障しやすいというマヌケさ。こういう大味のSF未来兵器、ひさびさに見た気がします。
ラストのその後、大量にいるジャック・ハーバーたちはどうなるのか、、、こちらも気になります。その後を予想したYOUTUBEも愉快ですが・・・できれば、大量にいるであろうヴィクトリアと仲良くやっていていてほしいなぁ。

2013年7月6日土曜日

嘆きのピエタ(104分)

鶏片手に ボーイ・ミーツ・マザー 
監督:キム・ギドク
原題:Pieta
見終わった後、「おかーさーーーん!」と叫びたなる映画。
母を名乗る女に懐疑心を持って接していた男が、彼女に心を許し、甘え、彼女なしでは生きられない赤子のようになっていく。天蓋孤独で親の愛を知らずに生きてきた男が、30過ぎて母の愛を知るとどうなるのか、怖いくらい伝わってきました。
鶏・うなぎ・うさぎ等の家畜をワンルームの自宅に持ち帰り・さばくという主人公の食生活にはビックリ。それに関連して特に印象的だったのは、男が逃がしてしまった鶏を女が手渡す出会いのシーン。あんな出会い方、今まで見たことない!そこから命を賭したやりとりをしていくことになる2人の出会いとして、とても象徴的でいいなあと思いました。
ただ、終盤、女が誰も聞き手がいないところで独白を重ねるのには、ちょっと白みました。でも、アイツもかわいそう!」ってそんなの台詞にしなくてもよかった。そこらへんはこっちに汲み取らせてほしかったな。冷蔵庫の中身も、いったいどうやって川辺まで運んだんだろう。車椅子を使ったのかな。。。それにしても、冷蔵庫が空になった後の女に疲労感がみられなかったような。あと、セーターのサイズも、結局アイツにピッタリだったし。
ラストのキリストを思い起こさせる「市中引き回し」の解釈よりも、終盤はなんかそういうほころびのほうが気になってしまいました。

2013年6月28日金曜日

アフター・アース(100分)

親の愛は、地球より重い
監督:M・ナイト・シャマラン
原題:After Earth

ジェイデン・スミスが主演した「ベスト・キッド」のエンドロール、本編に全く出てこなかったウィル・スミスが突然あらわれ、息子ジェイデン・スミスとイチャイチャを見せつけるオフショットの衝撃、今でも忘れられません。
今作「アフター・アース」でのウィル親子来日時記者会見を見たのですが、ウィル・スミスは、「ベスト・キッド」で息子と共演したジャッキー・チェンに「アレは俺の息子だ!俺も共演したい!」と嫉妬し、この作品での共演を決めたらしいです。。。ジェイデン・スミスはたしかに天才子役なのですが、ウィルの息子好き、ここまでくるとすごい。親バカというリソースを最大限に使った映画! 

予告編でも使われていた「(1000年後の地球)動物たちは人間を抹殺すべく進化した」という設定が、ぜんぜん活用されていなかったのが気になりました。というか、動物たちは人間のいない地球でイキイキと生活しているだけに見えました。あれくらいの危険は、今の地球の動物たちにもあると思います。舞台が地球であった必然性もあんまりなかったような。「人間がいないと、俺らこんなにのびのびやれるんやでぇ~」っていうメッセージをこめたかったのかな。
シャマラン監督というと終盤のどんでん返しというイメージがあるのですが、今回は転地回転的などんでん返しがなく「あ~、シャマラン映画見た!」という感触が薄く残念でした。でも、最後の「ぼく、お母さんと一緒に働く!」「お父さんもそうする!」っていう、冒険による成長どっちらけでレンジャーを降りるところは嫌いじゃないです。命を大事に!

2013年6月19日水曜日

はじまりのみち(96分)

監督:原恵一
母の愛、息子の愛

木下恵介監督作品も原恵一監督作品もいままで見たことなかったのですが、この映画とても心温まりました。“生誕100周年記念”とかいうそういう冠付け映画って、たいてい面白くないことが多いのですが、数日間というものすごいミクロな部分を切り取りかつ映画愛・監督愛にあふれていてとてもよかったです。
終盤の監督作品群のダイジェストはちょっと長く映画の本筋がぼやけたようにも思えましたが、カレーライスを号泣しながら食べる「破れ太鼓」とか鮮やかなカラー絵で女たちが踊る「カルメン、故郷に帰る」とか見てみたいと思える映画がたくさんありました。映画としては冗長的になってだめかもしれないけど、木下恵介監督生誕100周年記念作品と考えれば、私のような門外漢が監督に興味を持つきっかけになってよかったなと感じました。 
第二次世界大戦下、病気のせいでバスに乗れない母を便利屋を雇い兄と一緒にリアカーに乗せ疎開した、たった3日間の出来事が木下恵介監督を励まし、一度は断念した映画監督に戻らせます。名も知らぬ者と過ごしたほんの数日の出来事が人生の中でこれだけの大きな意味を持つことを見て、人生とはどこまでもかけがえのないものなのだと感じました。11日を丁寧に生きよう!」という気持ちにさせられました。

2013年6月15日土曜日

リアル 完全なる首長竜の日(127分)

真実の中で、すべてがゆれる
監督:黒澤清 
夢泥棒野郎Bチームこと“インセプション”が大好き(2010年のマイベストシネマ3)なので「同じようなコンセプトのこの映画も好みかも!」と期待したんですが・・・残念ながら個人的にはイマイチでした。
“インセプション”は、優秀ぶって実は2流な奴等のグルーヴと理路整然と仕事をこなそうとしながらだんだん混沌に落ちていく感じが好きだったんですが、今回の映画は開始から中盤が混沌としていて、終盤にかけてだんだんと事実がクッキリしてきます。だた、そのクッキリしてくる事実にあんまり興味がそそられなかった。。。つーか、わりと面白かった前半が佐藤健の勘違いによって作られた世界だと思うと・・・後半の展開がなんかどうでもよくなってしまいました。 
あと、ついこないだ見た“オブリビオン”ともイメージがかぶると感じました。夫婦が住む部屋の白っぽい雰囲気や、部屋の外に出るとともに虚構の中での安定を失い・真実の中でゆれはじめるところとか、すごい似てた。綾瀬はるかのおっぱいも、真相に近づくにつれてゆれはじめた気がするし。。。真実の中では全てのものがゆれるのかもしれません。
そして、何よりこの映画、“クロユリ団地”と似ていた!主演の佐藤健・前田敦子ともに途中まで過去のトラウマにより事実を誤認識して過ごし、観客も一緒にそれを事実と誤解させられ、そして、中盤映画内の登場人物と一緒に事実に気が付かされる。小さい男のコが黒幕であるところまで似ている。ここまで似ていたら、佐藤健とあっちゃんの“お持ち帰り抱っこコンビ”での映画も見たくなってきました。

2013年6月8日土曜日

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命(141分)

I am your father.
監督:デレク・シアンフランス
原題:The Place Beyond the Pines

デレク・シアンフランス監督の前作「ブルーバレンタイン」では、「女と男、どっちが悪い!」と大きな波紋論争になりましたが、今作を見て「それはともかく、2人の娘の将来が心配!」とタマフル放送作家・古川耕さんが言っていたのを思い出しました。「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」では、その古川さんの声に監督が答えてくれたように感じました。
映画で描かれていない年月をライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパーがどうやって過ごしていたのかを考えると、「やはり15年後の子供たちと同じような幼少期を送ってきたんだろうな」と想像され、断ち切ることのできないめぐりめぐる父と息子の輪廻を感じました。息子たちと同じような過去を持っていたからこそ、ライアン・ゴズリングは自分の息子にあれほどまでに執着したし、ブラッドリー・クーパーは父親を敬いながらも軽蔑していたのだと思いました。 
ジェイソンが義父に自分の実父について質問するシーンがすごい好きでした。実の父親について聞くジェイソンに、ダースベーダーの声マネで“I am your father.”と答える父親。このシーンだけで、血がつながっていないといえども、ジェイソンがどれだけ家族に愛されているかを感じることができました。それだけに、「これだけ愛されていても、実父の宿命に呑まれてしまうのか・・・」と哀しい気持ちになりました。