2012年1月12日木曜日

哀しき獣(140分)

原題:黄海 監督:ナ・ホンジン

2012年ど頭から、韓国映画のヤバさを再確認。
何、コレ...超面白い!足で逃げ、包丁・ハンマーで殺しあう、しまいにゃ骨まで使っちゃう!もう韓国映画って本当にコッチの期待を裏切らないなー。ちょっと悔しいくらい、最高!もう、好きにしてっっっ。

ほとんど語らない主人公で成立させるストーリーも見事だし、そしてその主人公が唯一内情を打ち明ける「狂犬病にかかり逃走した飼い犬の哀しい末路」の冒頭のモノローグも沁みる。
邦題「哀しき獣」っていうのも、いいですね。邦題残念映画はけっこうあるけど、こういうほどよいさじ加減で伝わるオリジナル邦題なら大歓迎です!

ただ、正直、逃亡&殺戮パートが最高で目が行き過ぎて、「黒幕だれじゃあ?われぇぇぇ!」なサスペンスパートがあまり頭にはいってこず。見終わった後、人間関係をじっくり考え再確認し「な・なるほど!てっていうか、な・なんだそれ、しょーもな!」と思ってしまいました。いや、でも、しょうもないからこそ、代理殺人の実際の怖さを感じました。
唯一、動機が女じゃなかったのはアイツだけなのか。。。お金で動く男と、女で動く男、どっちが信用出来るだろ???まぁ、誰の下で働きたいかっていったら、私はアイツの下で働きたいかな。

最高にアガったのは、代理殺人現場から全力疾走で逃げるシーン。足で逃げる主人公尻目に、警察ガシャン・ドッカン・グシャーンで、もうドキドキがとまらない!いままでそんなに逃走シーンでアガッた記憶ないけど、アレなら私ずっとみていたいよ!パトカーがグシャグシャになるのは、普通の車の数倍アガルことを発見。
まだ未見の同監督のデビュー作「チェイサー」も、楽しみだー!フーーーー