2015年10月2日金曜日

キングスマン


ワインにはマクド、はめるならアナル
監督:マシュー・ボーン
原題:Kingsman: The Secret Service
上映時間:129分
パンフレット:720円(★★★☆☆:小型サイズの装丁にコミックっぽい構成ページがあるのがかわいい。)

映画友達に「最近見た映画で面白かったの何?」と聞いたら、2人から「キングスマンが面白かった!あれは、絶対映画館で見るべき!」との回答が返ってきたため「これは見なきゃ!」と思っていました。ちょうど、Perfumeメジャーデビュー10周年記念ライブのために東京に行った時に、空き時間を過ごすのに困っていたのでその時間で鑑賞しました。(10年ぶりくらいにヴァージンシネマズ六本木に行ったけど、六本木ヒルズも開業当初に比べたらかなり落ち着いた雰囲気になってて歩いてて楽しかったです。映画館の中はそうでもなかったけど、映画館周辺は可処分所得多そうな人が多かったな。)
スーツでかっこよくキメたスパイ物といったら「007」が思い浮かぶんですが、この「キングスマン」もスーツでキメたコリン・ファースがめちゃくちゃかっこよかったです!しかも、そのかっこいいスーツが防弾仕様というオドロキ。そして、武器が仕込まれた傘や万年筆や靴といった秘密道具の数々。そのクールな容姿と遊びゴコロの多さのギャップがよかった。また、登場人物が全員わりと俗物的なところも素敵です。特に、敵役のサミュエル・L・ジャクソンのスポーツカジュアルを着たIT長者の俗っぽさがよかった。「これが、ワインに合うんだ!」って言って、ディナーに出てきたのがマクドナルドのセットだった時の「金持ちも極まると、逆にそーゆーのもありなのか!」って俗っぽさ。あと、エグジーがちゃんとプリンセスのお尻にハメに行くところとか、最後までお高くとまらぬ俗っぽさがあってそれが癖になっちゃいます。
クライマックスで頭がボーンって爆発するくだり、私がその年のベストにしていた2013年公開映画「キャビン」のモンスターが次々とエレベーターから降りてきて人々を虐殺していくクライマックスシーンを思い出して愉快でした。すごい残酷なことが起きているのに、すげー笑えるという話のうまさ。あと、コリン・ファースがあっけなく死んでしまったのを悲しんでる暇もなく物語が推進していくバランスもすごかったな。続編が出来るとの噂があるとのことですが、楽しくてずっと見ていられる作品なので、「キングスマン」是非シリーズ化してほしいです。