2015年12月4日金曜日

ガールズ&パンツァー 劇場版


戦車で自宅を破壊される幸福

監督:水島努
上映時間:119分
パンフレット:864円★★★★☆(登場する戦車や学校や登場人物の紹介がしっかり乗っていて、とても初見では消化しきれない情報量の多さ)

「ガールズ&パンツァー」、ムービーウォッチメンで課題映画に選ばれるまでは、作品の名前も知りませんでした。リスナー推薦の「和製マッド・マックス」という煽り文句とポスターイメージからなんとなく「「エンジェル・ウォーズ」みたいな話なのかな?」と思ってましたが、女子だけで戦うという意味では「エンジェル・ウォーズ」と似ていましたが、「エンジェル・ウォーズ」よりはもっと健康的に明るく狂ってる作品でした。女子高生たちが乗り込む戦車での人の死なない戦車による武道。とても明るい世界観で戦車という世界を楽しむことが出来るこの作品は、個人的にはとても新鮮で「日本のアニメ、やべぇ!」ってなりました。
冒頭3分間作品の簡単な紹介で「戦車道」に関する知識はある程度理解出来たのですが、テレビシリーズを一切みていないので、各登場人物のキャラクターや物語性はまったく分かりませんでした。でも、戦車道の世界がきっちり完成されているせいか、すごい楽しんで見ることができました。このよく分からないけど楽しいっていうのが、今年1月にチケットが余ったため急遽ハロプロのコンサートを連番することになった友達がライブが終わった後、メンバーの顔も名前も分からないのに「楽しい!最高!楽しい!最高!」ってその世界に圧倒されて一瞬のうちにファンになっていたことを思い出しました。この友人はこの感動を残すために、ブログ(激ヤバ鬼マスト帳)を開設までしてくれました。この「ガールズ&パンツァー」で、未知の世界に圧倒されるのってある種快感だなぁと再確認できました。
作中の戦車道、戦い始めは森林や野原みたいな所を中心に行われるんですが、後半になると街に繰り出して市街戦になっていくのが新鮮な絵で興奮しました。しかも、街を壊さないように戦うのではなく、バンバン破壊する景気のよさ!戦闘をライブビューイング的に観戦しているおじいちゃんが、自分の経営している旅館が破壊されて「やったーーー!」と喜んでいる様を見て、「あ~、楽しそうな世界!」って幸せな気持ちになりました。他のおじいちゃんたちも「お前ばっかり、せこい!」とすごいうらやましそうにしてたのもよかったです。

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