2013年8月9日金曜日

ローン・レンジャー(150分)

監督:ゴア・バービンスキー
原題:The Lone Ranger
そして、キモサベが残った

150分の上映時間がとても苦痛に感じました。せめて、2時間ちょっとくらいの映画だったらよかったのに。終盤の派手な蒸気機関車アクションも、「もう、どーでもいいから早く終わってくれ~」と思いながら見てしまいました。今年、西部劇なら「ジャンゴ」、原住民と開拓者の闘争なら「セデック・バレ」といった超傑作を見ているだけに、物足りなさを感じました。 

何がそんなにダメだったのかというと、、、ジョニー・デップのキャラ感溢れる演技にもうすっかり飽きていたんです。なんだか、もう見ていて胸ヤケを感じてしまって。
「チャーリーとチョコレート工場」までは楽しんで見ていた記憶があるんですが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のパート2あたりから天然中年かわゆす男子っぷり(?)に笑えなくなってきました。最近、ゆいいつキャラ感のないジョニーデップを見たのは「ツーリスト」でしたし、なんだかジョニー・デップ映画に苦手意識が芽生えてしまいました。 


あと、色々な事柄のプロセスが抜け落ちているのも気になりました。
トントはどうやって牢を抜け出したのか、ジョンはどうやってあの高い塔から降りたのか、2人はどうやって洞窟で待ち伏せできたのか。この「どうやって」の数々が描かれておらず、スッと展開していくのが気持ち悪かったです。「そのくらい察してよ~」というノリなのかもしれませんが、ちょっと観客の読解力を信頼しすぎな気がします。 
色々と乗れない映画でしたが、ただジョニー・デップがアーミー・ハマーを呼ぶ愛称「キモサベ」の響きは、大変気に入りました。メールなど文の締めくくりなどに、多用させていただいておりキモサベ。

2013年8月4日日曜日

ベルリンファイル(120分)

監督:リュ・スンワン
原題:Bereurlin
他人の国でシバラマ祭
金正日没後の北朝鮮といった最近の政治ネタを織り込んだサスペンスアクションとそれが韓国本土で700万人を動員したという事実から、「さすが「アジョシ」が興行成績年間1位とった国、韓国!」と、またまた韓国の民度の高さを思い知らされました。
ただ、韓国・北朝鮮・アラブ・アメリカと様々な国による政治サスペンスを見て、国際政治モノにあんまり興味がもてない自分に気がついてしまいました。現実世界でどの国がどういう立場か疎いため、私には事実を映画に取り込んだビビットな面白さがあまり理解できていない気がします。
投げ飛ばしたところに必ず背中を打つ鉄や石があったり、ワイヤーに絡まりまくりながら飛び降りる痛そうなアクションシーンは純粋に楽しめました。悪役のリュ・スンボムの下品な面構えもよかったな。
映画の舞台となるドイツ・ベルリンと人の国で、北朝鮮と韓国が入り乱れて「シバラマ!シバラマ!」とののしりあうところが、愉快でした。いままで見た韓国映画でつかわれた様々な「シバラマ」を聞いてきたおかげで、海外ロケでも遠慮なくやってる感が伝わってきました。あんなにシバラマれたらドイツ人もたまったもんじゃないでしょう。

2013年7月26日金曜日

モンスターズ・ユニバーシティ(110分)

監督:ダン・スキャンロン
原題:Monsters University
モンスターズ・ミラーボールみたかった


前作「モンスターズインク」は、10年近く前にレンタルビデオ屋で借りてみました。すごい面白かった記憶があるし、マイクがミラーボールになる今回の予告編も好きだったので期待してたんですが
残念ながら、「カーズ2」や「メリダとおそろしの森」のようにここ12年のピクサーらしい「まぁまぁ」の映画でした。
学部間格差や社交クラブ格差なども描かれ、アメリカ学園モノをしっかり踏襲しているとは思うんですが、だからこそモンスターの世界を無理やりアメリカ学園映画の図式にあてはめた感があって、この世界ならではの面白さが薄れてしまったように感じました。
ウーズマ・カッパのメンバーがひとりひとりとてもかわいらしかったので、そこらへんをもっとじっくり見たかったかな。
はじめは仲の悪いマイクとサリーがともに同じ社交クラブ:ウーズマカッパに所属し、優勝を目指しだんだんと仲良くなってくるところが見てて気持ちよかったです。朝の準備の息の合い方に、これから無二の関係になっていく2人を見とることができました。 
あと、はじめの短編「ブルー・アンブレラ」に、なんか「シュガー・ラッシュ」についてた短編「紙ひこうき」に似たものを感じました。異性にうつつを抜かして、自分の仕事をないがしろにする主人公そんな主人公に街もやさしい。(つって、そんな都合のいい世界あるかよ!)

2013年7月18日木曜日

真夏の方程式(129分)

監督:西谷弘
“実におもしろい”抜きで、実におもしろい


小説未読・前作映画未鑑賞・テレビシリーズ数回鑑賞という「ガリレオ」ビギナーな状態で見てきました。
あまり期待してなかったのですが、予備知識が薄くても、きっちり楽しませていただきました。テレビシリーズでお馴染みの決め台詞「実におもしろい」などのファンサービスはせず、映画そのものに真面目に取り組んだ姿勢に好感を持てました。だからといってサービスがないわけではなく、杏さんのすらっとしたビキニ姿や福山雅治さんの浴衣からちょっとだけ見える胸元など目の保養になるシーンもありほくほくできました。 

特に好きなシーンは、福山雅治と子供がペットボトルを飛ばして海底をのぞくシーン。携帯のテレビ電話越しに見える、子供の驚嘆と喜びの表情がよかったです。そして、終盤に警察署のマジックミラー越しに見える前田吟が娘に温かく語りかける表情もよかった。
この2つのシーン「こちらからは見えるけど、あちらには見えない」「あちらからは見えるけど、こちらからは見えない」という逆の構造でありながらも、二人とも感情がよく伝わるとてもよい表情をしていて好きでした。 

あと、私、実は高校生~浪人生のころ、福山雅治がめっちゃ好きでファンクラブにもはいってたんですが・・・ひさびさにまじまじと見るましゃ兄(福山雅治)の演技がうまくなっててビックリしました。背広で決めた超論理的かつクールな人情家といった現実感のない湯川教授のキャラが、ましゃ兄にすげーはまってた。いや~、なんですかね、、、かつてファンだったこと自慢したくなるようなこそがったい気持ちを味わえました。

2013年7月13日土曜日

ハングオーバー!!! 最後の反省会(100分)

監督:トッド・フィリップス
原題:The Hangover Part III
コカイン最高!

「ハングオーバー!!!をみんなで見る会」を企画して、友達8人と連番で鑑賞してました。
「酒を飲みながら、映画へのシンクロ率を高めてみたら最高に楽しめるに違いない!」という思惑のもとアルコール片手に鑑賞したのですが、なんと今回のハングオーバーは物語がシラフでほぼ全編すすむという裏切り。でも、酒というイニシエーション抜きでも、あいつらの固い絆が確認出来、シリーズの最終回としてはよかったと思います。(シリーズ最終話で急にトーンがかわったサイタマノラッパー3を思い出しました。)
パート1、パート2と続いたエンドロールのお約束がなかったのは残念でしたが、「人ってそんなに簡単にかわらないよね!」っていうおっぱいエンディングはわりと好きです。本当は成長なんてしたくないですもんね。
いままでのハングオーバーシリーズ、「実は酒じゃなくて、ドラッグでラリっていた」というオチにいつもちょっとガックリきてたんですが、今回ラスベガスの街を飛ぶチャウが「コカイン最高!」と叫ぶシーンで「ここまで好きならしょうがないか!」と思わされました。でも、合法的に経験出来る酒のみでの「ハングオーバー」もいつか見たい!

2013年7月7日日曜日

オブリビオン(124分)

トム・クルーズがいっぱい
監督:ジョセフ・コジンスキー
原題:Oblivion
ネット上で見かけた評判よかったので期待して見にいったのですが、なんか肌に合いませんでした。
何が嫌って、序盤ジャック・ハーバー(トムクルーズ)と仲良く一緒に暮らしていたヴィクトリアが、後半ほとんどストーリー上触れられずないがしろにされたところ。なんだか見てて、かわいそうで。いくら洗脳下でのカップリングだったとはいえ、同じ受難を得たもの同士なんだからもっとジャックには彼女を大切にしてあげてほしかったです。
ジャック・ハーバーが修理を担当している兵器の大味な攻撃具合が、面白かったです。「味方!」っていう物体以外は、容赦なく殲滅。犬も殲滅。そして、故障しやすいというマヌケさ。こういう大味のSF未来兵器、ひさびさに見た気がします。
ラストのその後、大量にいるジャック・ハーバーたちはどうなるのか、、、こちらも気になります。その後を予想したYOUTUBEも愉快ですが・・・できれば、大量にいるであろうヴィクトリアと仲良くやっていていてほしいなぁ。

2013年7月6日土曜日

嘆きのピエタ(104分)

鶏片手に ボーイ・ミーツ・マザー 
監督:キム・ギドク
原題:Pieta
見終わった後、「おかーさーーーん!」と叫びたなる映画。
母を名乗る女に懐疑心を持って接していた男が、彼女に心を許し、甘え、彼女なしでは生きられない赤子のようになっていく。天蓋孤独で親の愛を知らずに生きてきた男が、30過ぎて母の愛を知るとどうなるのか、怖いくらい伝わってきました。
鶏・うなぎ・うさぎ等の家畜をワンルームの自宅に持ち帰り・さばくという主人公の食生活にはビックリ。それに関連して特に印象的だったのは、男が逃がしてしまった鶏を女が手渡す出会いのシーン。あんな出会い方、今まで見たことない!そこから命を賭したやりとりをしていくことになる2人の出会いとして、とても象徴的でいいなあと思いました。
ただ、終盤、女が誰も聞き手がいないところで独白を重ねるのには、ちょっと白みました。でも、アイツもかわいそう!」ってそんなの台詞にしなくてもよかった。そこらへんはこっちに汲み取らせてほしかったな。冷蔵庫の中身も、いったいどうやって川辺まで運んだんだろう。車椅子を使ったのかな。。。それにしても、冷蔵庫が空になった後の女に疲労感がみられなかったような。あと、セーターのサイズも、結局アイツにピッタリだったし。
ラストのキリストを思い起こさせる「市中引き回し」の解釈よりも、終盤はなんかそういうほころびのほうが気になってしまいました。