2011年11月29日火曜日

その街のこども 劇場版(83分)

自らのものとして地震を体験した人々の姿をおしつけがましくなくつたえてくるこの映画には本当に驚きました。

偶然会った2人が一緒に一晩歩く。ただそれだけのことで、2人が分かり合って成長していくのがわかる。
映画化してはじめてこの作品を見ましたが、テレビでもこんな真摯な作品が作れるのか。テレビをなめてましたよ、私。

びっくりしたのは、終盤に御影山手の祖母宅に荷物を置き、東遊園地をめざし歩きはじめた道中の長い台詞劇。
「ルールのない不幸」や「それに対応するためのKUFU」について、語る佐藤江梨子。

通常だったら、長台詞にうんざりしてしまうところですが、
たくさん歩いては、少し語る・たくさん歩いては、少し語る、、、そうしていくうちに、こちらにまでかよいはじめるものがあり、長い台詞劇がすーっとはいってきました。


超いけすかない女だった佐藤江梨子が、別れ際最高にかわいくみえるのもスゴイよかったです。最後の佐藤江梨子に、みんな恋してしまったハズ!

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