2013年7月18日木曜日

真夏の方程式(129分)

監督:西谷弘
“実におもしろい”抜きで、実におもしろい


小説未読・前作映画未鑑賞・テレビシリーズ数回鑑賞という「ガリレオ」ビギナーな状態で見てきました。
あまり期待してなかったのですが、予備知識が薄くても、きっちり楽しませていただきました。テレビシリーズでお馴染みの決め台詞「実におもしろい」などのファンサービスはせず、映画そのものに真面目に取り組んだ姿勢に好感を持てました。だからといってサービスがないわけではなく、杏さんのすらっとしたビキニ姿や福山雅治さんの浴衣からちょっとだけ見える胸元など目の保養になるシーンもありほくほくできました。 

特に好きなシーンは、福山雅治と子供がペットボトルを飛ばして海底をのぞくシーン。携帯のテレビ電話越しに見える、子供の驚嘆と喜びの表情がよかったです。そして、終盤に警察署のマジックミラー越しに見える前田吟が娘に温かく語りかける表情もよかった。
この2つのシーン「こちらからは見えるけど、あちらには見えない」「あちらからは見えるけど、こちらからは見えない」という逆の構造でありながらも、二人とも感情がよく伝わるとてもよい表情をしていて好きでした。 

あと、私、実は高校生~浪人生のころ、福山雅治がめっちゃ好きでファンクラブにもはいってたんですが・・・ひさびさにまじまじと見るましゃ兄(福山雅治)の演技がうまくなっててビックリしました。背広で決めた超論理的かつクールな人情家といった現実感のない湯川教授のキャラが、ましゃ兄にすげーはまってた。いや~、なんですかね、、、かつてファンだったこと自慢したくなるようなこそがったい気持ちを味わえました。