2016年3月15日火曜日

キャロル


鏡の中にうつる自分以上に見たい貴方

監督:トッド・ヘインズ
上映時間:118分
原題:Carol
パンフレット:800円(★★★☆☆:内側に折ってある表紙をめくるとキャロルとテレーズの視線を感じることができる、映画の雰囲気を感じられる作りです)

自分のTwitterのタイムライン上でこの映画のネタバレツイートをたくさんみかけた時期があり、そのツイートをなるべく見ないようにしてるうちに「もう、こんなんだったらこの映画見ちゃお」と思って見に行きました。ちなみに、私は自分が見るかもしれない映画でまだ未見の映画のネタバレツイートを見たら細目にしてタイムラインをじっくり読まずに流すようにしてます。
恋愛における視線の効用を「これでもか!」と感じさせてくれる映画でした。キャロルとテレーズが視線を向けたり交わしあうシーンの数々に、「目と目があったらミラクル~♪」(牧瀬里穂)と歌いだしたくなりました。ただ映像だと、2人のどちらの目も見た状態で2人の目があっていることを1カットで確認するのは難しかったりします。そんななか、2人が肉体関係になる寸前の鏡を介して見つめ合うシーンに、「これなら観客にも、お互いの目を見た上で視線の交わしあいが分かる!」とものすごい発見したような気分になりました。いや、でも、映画じゃなくても、鏡を介して見つめ合うのって、ものすごいロマンチックな気がします。鏡の中に自分以上に見たいものがうつることってそんなにないからな~
この映画、主観がテレーズからキャロルに途中から入れ替わるんですが、2人とも女性で自分と性別が同じこともあり2人ともに感情移入しやすく感じたのが興味深かったです。それこそ、キャロルにもテレーズにも見つめられてるような気分が味わえました。私は、日ごろ人をじっと見つめるのってアイドルのステージを見る時くらいだったりするんですが、人を見つめたり見つめられたりしてドキドキする暮らしっていいなぁと憧れました。

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