2013年5月11日土曜日

セデック・バレ(1部:144分 2部:132分)

監督:ウェイ・ダーション
原題:Warriors of the Rainbow I : Sun Flag
Warriors of the Rainbow II: Rainbow Bridge
アジア・近代版 スリーハンドレッド

12部ぶっ続けで4時間36分みてきました。
ついこないだ社員旅行で台湾に行ったばかりなのですが、日本と台湾の間にこんな歴史があったとは知らなかった。戦争の中で死んでいく日本人はこれまで映画の中でたくさん見てきましたが、侵略者としての日本人がこんなに大勢殺される映画は初めて見ました。
日本は第二次世界大戦敗戦で締めくくっていることもあり、私自身戦争加害者としての意識が薄かったりしますが、ちゃんと自分の国の歴史は知っておかないといけないなとちょっと反省しました。 

虹を信仰するセデック族に圧倒されました。
つい100年前台湾にこういう原住民族がいたなんてビックリです。出草という生首狩りでテリトリー争いし、大人と認められると顔に刺青をいれるセデック族。
彼らがたった300人で日本軍に立ち向かう姿は、アジア・近代版スリーハンドレッドと言っていいでしょう。日本軍が使う飛行機やミサイルに勝てるはずないのに、彼らが銃を持って森を駆け回る姿には無敵感がビンビン漂っていました。ことあるごとに見せる踊りや杯を2人一緒に交わす酒の飲みっぷりもよかったです。

映画終盤に露社頭目モーナ・ルダオが妻に会った際、「顔をちゃんと拭け!」と言ったのに失礼ながら笑ってしまいました。だって、妻の顔には青ヒゲと見違えるばかりの立派な刺青が「え、いまさらそんなこと言うの!?」って思っちゃいました。けど、あれは儀式的なヤツだったんですね。その土地の文化を知らないと失礼やらかしちゃうから気をつけなければ。郷にいらずんば、郷に従え。