2013年5月3日金曜日

ラストスタンド(105分)

監督:キム・ジウン
原題:The Last Stand
趣味に生き、イイ顔しろ

キム・ジウン監督「悪魔を見た」を2011年年間ベスト映画にしていたこともあり、同監督の最新作「ラスト・スタンド」も楽しみにしてました。
「こういうエッセンスのある映画、やっぱ好きだ!」と、今回自分の好みを再確認出来ました。
まず、冒頭、路上車中休憩を取る警官の何気ないシーンになぜかすごい不穏な空気がかもし出されているところが好き。高速でスーパーカーが通り抜けていく前からなんか変な空気感があり、「「悪魔を見た」よろしくこの警官も惨殺されるんじゃなかろうか!?」とへんな期待をしちゃいました。(実際は夜食食べてるだけですが。)

あと、「頭のおかしいフリークス最強!」っていうエピソードが出てくるところが、めちゃくちゃ好きです。「悪魔を見た」では殺人を共通の趣味にする趣味友が出てくるのですが、今回は世界大戦中の武器マニアが出てきます。こいつ昼から仕事が暇な副保安官と豚肉を銃で撃ったりとしょうもない生活をしてるんですが、最後の対決では収集していた武器が役に立つしマシンガンをぶっ放すシュワちゃんの隣でイイ顔してバトルに華を添えるんですよね。やっぱ、こういういかれたフリークス、大好物です。
シュワちゃんはかって凄腕の麻薬捜査官だったという過去があるのですが、出来ればただの田舎者保安官という設定にしてほしかったですね。過去の職歴でその強さの理由を説明されるより、「田舎者なめんな!移民の顔を汚すな!」という思いから理由なく彼は強いというほうがより国境付近のあの町に住むシュワちゃんにもっと萌えれた気がします。