2012年2月23日木曜日

ALWAYS 三丁目の夕日’64(144分)

監督:山崎貴

ALWAYS 3丁目の夕日」は映画も漫画も見たことなく、今回初めての鑑賞。2D版で見ました。

まぁ、良くも悪くも特に刺さらないわりとどうでもいい映画。
映画の舞台の1964年って、まだ自分が産まれる前なのですが現代と地続き感強くて、いい塩梅のノスタルジィがうまれにくいように感じました。ノスタルジィの旨味こそ、この映画の醍醐味な気がするのでこれはちょっと時代設定がもったいなかったように思います。

話自体は、主要メンバーにどうにも感情移入しにくくて、、、
まず主人公の吉岡秀隆がイヤな奴過ぎる。仕事が上手くいかないことにくさくさくさくさして、義理の息子に「オレなんか、ヒモだぞ!」とか内面ぶちまけて。あんな義父に「東大行って、大企業に勤めろ!」とか言われたくないよ。「あんな家、出ていって正解!」と思ってしまいました。
あと、その嫁・小雪のミスキャストっぷりがいただけない。なんか、すげー大きくて怖くて、内助の功的な雰囲気を感じにくい。余計なお世話だけど、小雪さんがおうちにいる松山ケンイチはちゃんと落ち着いて暮らせているのかなと変な心配をしてしまいした。
で、今回からのニューキャスト森山未来くんも「実はイイ奴でした」オチが納得いかないイヤなキザっぷりで。観客をミスリードさせるためなんだろうけど、キザネタもスベってるし好きになれなかったです。

中盤の三浦友和の「一言だけ言わせてください!」からはじまる「上を目指すことだけが幸せでしょうか?つか、幸せって何?」話が、2012年のうちらに言われてもあんまり響かないよ。」としらけました。何かを台詞で言わせてしまうんなら、せめてこの時代に対していう必然性がほしかったです。

あ、よかったのは、鈴木オートの従業員:堀北真希・染谷将太のふたり。なまった演技がなんともかわいくて。
特に、染谷将太くんが、私も参加させてもらっているシネマテーブル(映画の話で集まる名古屋のサークル)の主催者のコにそっくりで。1本ネジの抜けたような純朴な表情の演技に、ニヤニヤしてしまいました。
ヒミズの時も「似てるなぁ」とは思っていましたが、主役だから気になっても特に問題なかったのですが、今回みたいに端役だと気になって画面のわりとどうでもいい場所を見てしまっていることが多々ありまして、、、
知人に似てる人がスクリーンにいると気になりすぎて、そればっかり見てしまって話に集中できなくて危険ですね。