2012年2月3日金曜日

J・エドガー(137分)

原題:J. Edgar 監督:クリント・イーストウッド


「ヒア アフター」に続き、またクリント・イーストウッドにしてやられた!
予告編から連想するイメージと全然違う映画じゃないか!? 
予告編だと「FBIを創始した実在の人物:ジョン・エドガーの社会派サスペンス」を想像していましたが…
配給会社の「こ・これ、どう売ったらいいのかしら・・・」という苦悩が透けてみえた気分に。といっても、コレはコレでおもしろい。ミスリード宣伝は案外笑えて好きです。
いや、正直想定外の展開にビックリしましたが、不思議と主要メンバー全員が幸せになってほしいなと思える映画でした。

「強い母親と無理やり矯正を受けた子供」、そして、「あるべき自分と本来の自分」、物語全体から「英国王のスピーチ」と「ブラック・スワン」をかけあわせたような印象を受けました。特に「女とダンスを踊りたくない」くだりから「女装した少年のエピソード」で、その2作品を強く想起しました。

この他にも「リンドバーグ愛児誘拐事件」があったり、青年期のエピソードは盛りだくさんなのですが、自分的にはこの映画の要は、老人期のトルソンくんにありました!
青年期のトルソンくんは常時憂いを込めたつぶらな瞳をしていて、「ソーシャルネットワーク」双子兄弟役と同じ人とは認めたくないほど。
が、そんな美青年が、立派によぼよぼで頼りない老人に!あんまり変貌のないJ・エドガーに対して、見事な変貌振っぷり!

老いた2人が在りし日のように競馬観戦をする姿をみて、「大切な人と一緒に齢を重ねること」にとても憧れました。
脳卒中でトルソンくんが障害をかかえてからも、「ちゃんとしゃべれ!」「威厳を持て!」といつまでもツンツンで素直になれないJ・エドガーに「誰の前で嘘をついてもいいんだ。ただ、僕の前では嘘をつかないでくれ」と心を叩き続け・支え続ける、けなげなトルソンくん。
ちょっと綺麗過ぎる展開かとも思いましたが、劇中のトルソンくんが「愛している」という言葉を最後に受け取れてよかったなぁと安心しましたよ。

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