2013年2月16日土曜日

アウトロー(130分)

原題:Jack Reacher
監督:クリストファー・マッカリー
アウトローなぼくちん、痴話げんかも仲裁

いやー、どこがダメとははっきり言い切れないけどなんかダメな映画でした。
せっかくなので、どうしてこんなにのれなかったのか感じるのか考えてみようと思います。まず、一番大きいのは、冒頭の犯人視点で描かれる無差別殺人事件以上に面白い絵がないこと。トムクルーズのアクションシーンもありますけど、月並みのものでいまさらドキドキ感がない。。。冒頭のレンズからの泳いだ視線で標的を決めていくシーンはなかなか楽しかったのですが、そこがクライマックスになってしまったのが残念でした。
あと、トムクルーズ演じるジャック・リーチャーに共感も好感も全然わかないっていうのも大きい。やっぱ、TINTIN同様こういう“自分から巻き込まれていく”型主人公って、個人的にあんまり好きじゃないです。ま、あれだけ「オレは何にもしばられない!」「オレの正義には法は関係ない!」とカッコいいこと言っておきながら、ラストは“バスで同乗したカップルのDVの仲裁”を匂わせて、エンドロールが流れるのにはちょっと笑いましたけど。
笑ったといえば、悪役ゼック(ロシア語で囚人の意味)が「オレは指を切り取って凍傷と壊疽を防ぎ、生き残った」「片目も(強制労働かなんかで)変になったけど、生き残った」と囚人自慢をし、自分の舎弟の失敗も「死以上の特別な存在をアピール(=指を噛み切る)」することで償わせようとしていたのに、最後自分自身はあっけなく銃殺されるところも「おまえ、かんたんに死ぬんかーい!」とズッコケ感があっておかしかった。あの自慢はなんだったんだっていう。。。あと、汚職警官が「ゼックのおそろしさは後でわかる」のたまってましたけど、映画が終わっても一向にそのおそろしさがわからなかったのもおかしい。他にも弁護士の無駄な谷間アピールとか・・・、そういうツッコミどころを楽しむ映画なのかも。あ、、、この映画の監督クリストファー・マッカリーって、「ツーリスト」の脚本書いたうちの1人なのか。なんかうまく言えないけど、合点!