2012年6月16日土曜日

ガール(124分)

監督:深川栄洋
沸く女子にあっけにとられるレディースディ
申し訳ないあたしもガール

女子9割で満席になったレディースディの映画館で、見てきました。
映画自体を差し置いて衝撃だったのは、見終わった後の隣の女の子たちの言葉。
「いやだーーー、コレ、まるで私のことみたい!」「元気でたぁ!」「結婚したくなったぁ!」との声に、「え・・・そんな映画だったっけ、コレ?」とビックリ。
「同じ国・同じ時代・同じ性別に生まれてきたのに、ボクたちこんなに分かりあえないんだね。どおりで、生きにくいわけだよ。世の中に争いごとがなくならない理由がなんだか分かってきたよ・・・」と、私の頭の中のぼんくらガールが大暴れしてしまいました。

で、お話自体は、主要ガール:4人とも最終的にはオトコに救われるエピソードでして、もー中指立ちましたよ。がんばり過ぎて空回りしてるアタシをそのまま許し受け入れてくれる男や息子による救い。。。「男なんて、救いじゃないからな!とりあえず、お前ら「ヤング≒アダルト」見て、出直せ!」と登場人物たちに説教タレたくなりました。

でも、よかったところもあります。
29歳の香里奈さんのお洒落コイタいでたちが、なかなか痛さでガールにしがみついている女性像に説得力を感じました。
あと、麻生久美子のエピソード、「いつの時代の話じゃい!」って感はあったけど、修羅場っぷりが楽しかったです。「女が嫌なら、土俵で仕事してろ!」っていう台詞、結構好きでした。
原作は読んでないのですが、なんとなく原作を損なわない映画化にはなってるように思います。「おもしろい!」と満足して帰ったガールたちを思い出すと、まあ成功した映画化だと感じました。ただ、こんなの見て喜んでるのがオンナなのかと思うと、なんかすごいガッカリしてしまいました。でも、しょうがないか、、、女の人生は半分ブルー・半分ピンクでできてるんだもん☆