2015年11月7日土曜日

ヴィジット


孫のためなら、えんやこら

監督:M・ナイト・シャマラン
原題:The Visit
上映時間:94分
パンフレット:700円(映画論客3人のシャマラン復活を喜ぶ座談会が面白い)

シャマラン監督作品は、「シックス・センス」「ヴィレッジ」と一昨年の「アフター・アース」を鑑賞していました。「最後にどんでん返しのお土産」をくれる監督というイメージだったのが、一昨年の「アフター・アース」を見て「あれれ?お土産ないのーーー!?」ってちょっと残念に思ってました。そして、この「ヴィジット」。ちゃんとお土産がある上に、めちゃくちゃ怖くて、そして面白い!「シャマラン監督なんて、どーぜ最後のどんでん返しネタ一発がウリなんでしょ」とかちょっと思ってて、ごめんなさい!これ1本でまだ未見のシャマラン映画が見たくなりました。
この映画振り返って考えると、怖い&仕掛けにビックリするだけでなく、映画内で姉弟が撮り続けるドキュメンタリー映画としてちゃんと成り立っているし、姉弟の成長物語としてもしっかりしていて、あらためてすごいと思います。何かを創作することで癒せる物事があるということが、姉制作の映画や弟のラップからよく伝わってきます。エンドロールの弟のラップは笑えるというよりも、あの訪問がこのコのトラウマになってなくてよかったな~って安心出来ました。姉弟が自分たちの父親が家を出て行ったことがきっかけで身についてしまった心の癖みたいなものが、この恐怖体験で強引に乗り越えられたというのもサッと描かれているけど救いがあるとともに子供の心の強さへの信頼があっていいなぁと思いました。
ちょっと悲しかったのは、最終日のボードゲームが流れ解散(?)になって、てんわやんわした際に祖父母ともに姉弟に「お前のことなんて嫌いだ!」って言い放つところ。祖父母の属性や心理状態はどうあれ、個人的には姉弟のことは真面目に愛していた可能性を残す含みを持たせてほしかったなぁ。この7日間が「孫がいる人生を体験してみたい」というそういうモチベーションだけで保たれていたとすると、ちょっと虚しく思えます。でも、まあそういう愛の含みがないからこそ姉弟の二人が祖父母に歯向かえたということかもしれないですね。ちょっと愛を感じてたら、冷蔵庫のドアあんなにパカンパカンできないと思うもん。

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