監督:中島哲也
すっかりめんどくさい客に成り上がる
予告編上映中、近くの席の人たちが携帯触りまくってたのですが、「いや、まだ予告編だし、きっと本編では電源落としてくれるはず」と祈っていました。が、映画泥棒がはじまっても、真隣の客と斜め前の客がずっと携帯見てまして。たまらず、2人に「電源落としてもらっていいですか」と声を震わせて注意してしまいました。でも、注意した直後に隣の若い女性に「めんどくせー」とかつぶやかれた上、しばらくLINEを打ち続けられた。まじで心が折れて、本編開始30分くらいはそのことをくよくよ考えてしまい映画どころじゃなかったです。(こんなにくよくよするなら注意するんじゃなかったなー、でも、注意しないで後で嫌な思いするのも「あー、早く注意しとけばよかった」と後悔したはずだし、、、と自己嫌悪の無限ループにはいっていました)
ちなみに、私というめんどくさい客の空気を感じ取ってか本編上映中は周辺の席は静かでしたが、遠く離れた席では携帯のバイブのみならず、着信音、そして、映画館の中で電話をとって話す客まであらわれて、まじファッキンでした。いままで、色んな映画を映画館で見てきたけどこんなにひどいのははじめてでした。中島哲也監督=マナーの悪い観客というイメージがついてしまいましたよ。あー、だれか映画中に携帯の電源切らない客が、映画中惨殺される映画作らないかな。
おぼろげにおぼえている映画のことですが、なんだかとても頭の痛くなりました。登場人物が全員一面的な心情しか感じられなくて、人間的深みを感じられなくてしんどかったです。あと、役所広司ってああゆう頭っからキレてるキャラクターはあんまりあわない気がします。「清須会議」での柴田勝家とかも色ボケ過ぎて頭がおかしい感じでしたが、なにか照れがあるところがよかったし。おさえた演技のほうがあう方なのかもしれません。
中島監督前作「告白」では劇中でAKBの「RIVER」が使われていましたが、今回はでんぱ組の「でんでんぱっしょん」が使われていて、4年という時の流れを感じました。しかし、あのドラッグ表現はなんかいまいち乗れないものがあった。キュートさよりも、なぜかダサさを感じました。