2014年8月23日土曜日

Godzilla(124分)

監督:ギャレス・エドワーズ
ビッグカップルのビッグラブ

20年前に親にもらった無料券で「ゴジラvsキングギドラ」を劇場で見たぶり、自分にとっては2本目のゴジラでした。「ゴジラvsキングギドラ」を見たのもずいぶん昔のことなのであまりおぼえてないのですが、おさなごころに「ゴジラって、敵なの?味方なの?」と疑問に思った記憶があります。あと、人間がほとんど役立たずだったような。。。
今回あらためて新作のゴジラを見て、「ゴジラは人間の利害のために戦う義理なんてまったくないのに、なぜか人間の驚異と戦ってくれる都合のいい存在なのかな」と感じました。そして、やっぱり色々試行錯誤しても突然あらわれた怪獣の前での人間のMURYOKU(無力)さを思い知りました。
今作ではゴジラ以外にムトーという怪獣がつがいで出てくるのですが、別々のところにいたつがいのムトーようやく会えたときの熱い包容(?)がなんともいえない叙情があってよかったです。オス・ムトーを探す、メス・ムトーのおまたにぶりんぶりんに吊り下げられた卵子になぜかエロスを感じました。熱い包容と卵子を見て、「こ、これはビッグカップルの性行為が見れるか!?」と期待が高まりましたが、性行為シーンなしで受精卵化してたのはちょっと残念でした。巨大生物の性行為は、とても興味深いのでみてみたかった。
あと、ゴジラって声がとてもいいですね。文字ではニュアンスがうまくあらわせない「ピギャーーー」みたいな声。孤独と哀しさと慈愛さまざまなニュアンスを感じ取れる囁くようなトーンでありながら、大音量でひびいてくる声。たまにしか鳴かないのもまたいいです。