2015年4月4日土曜日

ジュピター

ナプキンの粘着面を傷口にぎゅっ

監督:アンディ・ウォシャウスキー/ラナ・ウォシャウスキー
原題:Jupiter Ascending
上映時間:127分
パンフレット:★☆☆☆☆(720円/パンフレットの出来としては普通なのだけど、映画が糞つまらないため読んでるうちに腹が立ってくる)

予告編を見かけた時「これは面白くなさそうだ」と悪寒がしたのですが、実際見てみたら予想以上につまらなくてビックリ。マトリックスから16年の間、ウォシャンスキー姉弟は何を見て過ごしていたのか。こんなの映像革命でもなんでもないし、つまらない。
パンフレットを読むと、リブートでもシリーズでも原作物でもないオリジナル脚本がこの映画の売りみたいですが、ぜんぜんオリジナリティを感じませんでした。そういうオリジナリティを自慢するのは、「ベイマックス」とか「レゴムービー」レベルにまで洗練されていないと失敗をチャレンジ精神でごまかした言い訳っぽくてかっこ悪いと感じました。(あと、つまらない映画のパンフレットを読むと、いかにもこの映画が面白いという態で記事が書かれているので、すごいイライラしてくるという発見があった。イライラエンタメを感じたい人にはオススメ)
つーか、オリジナルティを感じないからといって見やすい話というわけでもないし、とんがったところがあって見難いというわけでもなくて、脚本も映像もとっちらかっちゃってるせいで2時間がしんどくて、途中で映画館出たくなるレベルでした。映画終わった後に友達に会ったのですが「今日見た映画、つまらなかった」と伝えたら、逆に興味をもたれたので「目がつぶれるから、見るな!」と嘘を付いてまでとめてしまいました。
予告編見て面白そうだなと思った「収穫(ハーベスト)」の現象を見せなかったのが本当にダメだと思う。がらんどうになった星を見せて、「痛みはないそうよ」「残酷だね」なんて言ってるのを見せるだけって、映画にする意味あるのかコレ。「これなら、ガッチャマンのが面白いな」って思うくらいつまんなかった。「レンタネコ」よりは許せる。
話が見ているうちから頭から抜け落ちてしまい、あまり覚えていないのですが、まあ印象的だったのは、ストーリーを少し脱線したコメディっぽいところ。チャニングテイタムの傷をミラクニスが生理用ナプキンで止血したとことか。しかも、テープ部分を傷に貼り付けてたから、取り外す時すごい痛そうだった。テープ面が傷口側だと、血を吸収しないような気がするんだけど、どうなんでしょう。
あと、特に恋愛感情あるように見えなかったのに、王位後継者だという事実の判明した後、ミラクニスがチャニングテイタムに欲情しはじめたのが、権力を持ったゆえのパワハラ&セクハラっぽくて恐ろしかった。あ、これミラクニスではなくもっとお年寄りの設定だったら面白かったかも。ジュリアン・ムーアとか。