監督:ピーター・バーグ
原題:Lone Survivor
その手を信じることができるか
山中でおこなわれるはげしい戦闘を手汗だくだくになって鑑賞しました。
たびかさなる「移動」という名の「落下」行為をみたせいで、鑑賞後は太ももに軽い筋肉疲労を感じました。「下に移動だ!」って、谷から落ちて木に身体中がぼんぼんぶつかってと、「お前はすでに死んでいる」っていう絵面なのにそれでは死なないお前らまじすごいよ。さすが、シールズです。
2006年に実際にあった「レッド・ウィング作戦」この事件自体知りませんでしたが、彼らが窮地におちいったきっかけも、唯一生存者したマーカスの生を決めたきっかけも「良心」がキーになっていたのが興味深かったです。
アフガニスタン山間潜伏中に現地の羊飼いに遭遇し、彼らを殺すか逃がすかという選択を自らの「良心」によって選び、逃がした彼らがタリバンを呼び窮地におちいるシーン。戦闘行為中には、敵である可能性があるものに「良心」による働きかけをすることが、仲間の命を奪いかねないとその決断の難しさを思い知らされました。
しかし、他の仲間が全員死に救助にきた空母も撃墜された絶望の中、マーカスは森で遭遇した言葉も通じないアフガン人の「良心」を信じることで彼の手をつかみ、そしてマーカスは助かることに成功します。あの時点ではもう「信じる」しか選択肢がなかったといったらそれまでですが、唯一の生存者が「良心を信じたこと」により助かったのには大きな希望を感じました。
アフガニスタン山間潜伏中に現地の羊飼いに遭遇し、彼らを殺すか逃がすかという選択を自らの「良心」によって選び、逃がした彼らがタリバンを呼び窮地におちいるシーン。戦闘行為中には、敵である可能性があるものに「良心」による働きかけをすることが、仲間の命を奪いかねないとその決断の難しさを思い知らされました。
しかし、他の仲間が全員死に救助にきた空母も撃墜された絶望の中、マーカスは森で遭遇した言葉も通じないアフガン人の「良心」を信じることで彼の手をつかみ、そしてマーカスは助かることに成功します。あの時点ではもう「信じる」しか選択肢がなかったといったらそれまでですが、唯一の生存者が「良心を信じたこと」により助かったのには大きな希望を感じました。
緊張感ある展開が続く映画でしたが、終盤アフガン人に匿われたマーカスがアフガンの子供に「アイ ニード ナイフ!」と必死に呼びかけ、それを理解したかのように見えた子供がガチョウを持ってきたのにはほっこりしました。そして、「ノー!ナイフ、ナイフ!」というマーカスに、今度は男がナイフを持ってきて「やっと通じた!」と安心するやいなや、男がガチョウの首をちょん切ろうとするところには思わず笑ってしまいました。言葉が通じないことのもどかしさを感じながらも、マーカスの言葉を一生懸命理解しようとする2人に胸がうたれました。