2013年11月22日金曜日

ばしゃ馬さんとビッグマウス(119分)

監督:吉田恵輔
趣味なら、あきらめなくていい

予告編も見ることなく、タイトル以外は麻生久美子が主演するという事前情報だけ鑑賞しました。
シナリオライターを目指して、がむしゃらに頑張る麻生久美子の姿に、なぜか自分を照らしあわせてみてしまいました。というのは、脚本コンテストに繰り返し応募する彼女の姿に、私が約4年継続している「シネマハスラー」「ムービーウォッチメン」のお題映画を毎週見て投稿するという行為となんかかぶって感じられまして。期待満面で選考結果を確認するも一次選考にも残れない劇中の様子が、毎回期待するもめったにメールが読まれない自分の姿とかぶりました。「何でやってるのか、わかんなくなってる」と語る麻生久美子よろしく、「年間ランキング作るのおもしろそう!」という何気ない動機から始まったのに、今や正直なんで毎週続けているのかよく分からなってしまっているこのムービーウォッチメン投稿行為。でも、劇中の麻生久美子が脚本を書き終えてプリントアウトしているシーンでなんともいえない達成感と快感を感じとり、「私も投稿メールを書き終えた時、快感を感じてるからなぁ。簡単にはやめられないなぁ」と思い直しました。(とはいっても、これは単なる趣味なので、やめ時もいつやめたくなるかもよく分からないのですが) 
最後夢を諦めて田舎に帰る麻生久美子とこれから夢に本腰をいれる安田章大の別れのシーンが、すがすがしさを感じてよかったです。あと、優しくも厳しい元彼・岡田義徳もよかった。つーか、自分の夢を手放すとはいえ、あんな風に自分を思ってくれる男が2人もそばにいてくれたら、すげーイイ人生の1ページだな、うん。