2013年10月27日日曜日

ハッピーアイランド(77分)

監督:清川隆
ごめんですむなら、警察と産婦人科はいらない!

カナザワ映画祭2日目はじめの1本は「ハッピーアイランド」を見ました。カナザワ映画祭サイトにて“職が医師である清川監督ならではの医療器具を使った恐怖場面は日本の一般商業映画では不可能な容赦のない映像で、心臓の弱い人には命にかかわる危険を起こすだろう”という紹介があり、めちゃくちゃ期待が高まっていたんですが期待の斜め上を行く作品でした!医療器具を使った残虐なシーンにタオルを噛み締めながら、画面に凝視し楽しみました。

冒頭311描写があって「なんだー、社会問題モノなのか…」とちょっと肩透かしをくらった気持ちになったんですが、いい意味で社会問題でもなんでもなくけしからん感じに311を作品に活かしたホラーエンターテイメントでした。興味本位で立ち入り禁止区域に足を踏み入れた若者たちが「肉ぐらいは県外のモノ食いたいだろ!」というおじいちゃん先生に監禁され、医療器具で拷問を受けるシーンには、恐怖で奥歯が震えました。終盤のカテーテルを使った格闘シーンの尿に血がまざっていくのとか「そんな想像したこともねぇ!」というシーン満載で、素晴らしかったです。
福島の隔離地帯に住むシリヤルキラーことおじいちゃん先生の放つ言葉になんともいえないユーモアがあって、おそろしいおじいちゃん先生をどんどん好きになってしまう不思議。特に「ごめんですむなら、警察と産婦人科はいらない!」というパンチラインは、言葉の意味はよくわらないけどすげー説得力がありました。舞台挨拶時にこのパンチラインはおじいちゃん先生役の方の強い要望でいれたアドリブの台詞と語られたのですが、この方なんと東大卒業の元産婦人科医という経歴の素人さんだったとのこと。おじいちゃん先生、すげーーー。ハッピーアイランドを旅立ったおじいちゃん先生が日本中を旅する続編も見てみたい。我が街「ラブノウン」にもぜひ!