2014年8月31日日曜日

2014年8月に見たいくつかの映画

すっかりブログに書くのが遅くなってしまいましたが、8月は今月はブログに感想書いた映画4本、プラス5本。合計9本鑑賞しました。うち、3本は2014年の新作(DVDスルー含む)をDVDで見ました。

ブログに書いた以外では、映画館で見たのが「リアリティのダンス」「ぼくを探しに」、DVDで見たのはムービーウォッチメン監視対象なのにみれてなかった「新しき世界」とDVDスルーの「キル・ユア・ダーリン」と「ディス・イズ・ジ・エンド」の5本です。

DVDリリースでようやく見れた「新しき世界」が、めちゃくちゃ面白くて映画館で見れなかったことを激しく後悔。ただ、DVDで見たおかげで巻き戻して好きなシーンを見れたのはうれしかった。

「リアリティのダンス」は、ホドロスキーとういう85歳の老人にびびらざる得ない作品でした。
「ぼくを探しに」は、シネマテーブル課題作品だからみたけど、全然こういうの好みじゃないと自分を理解出来ました。音楽、スィーツ、不思議なハーブティ、掛け算するとなぜかぜんぶ興味なくなる不思議。
DVDスルーの「キル・ユア・ダーリン」はデハーンくんのホモ描写を期待してたけど、少なくて残念でした。同じくDVDスルーの「ディス・イズ・ジ・エンド」は、映画館栄えする馬鹿作品なだけにDVDスルーなのが残念でならない映画だった。バックストリートボーイズのアメリカでの扱いが気になるところ。


新しき世界
監督:パク・フンジョン
原題:新世界 New World
兄貴、最高!


リアリティのダンス
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
原題:La danza de la realidad
ぼかしがないって、やっぱりいいよ


ぼくを探しに
監督:シルバン・ショメ
原題:Attila Marcel
ドラッグだと思えば、50ユーロは高くない

キル・ユア・ダーリン
監督:ジョン・クロキダス
原題:Kill Your Darlings
ダニエル・ラドクリフはーん♡
ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日
監督:セス・ローゲン/エバン・ゴールドバーグ
原題:This Is the End
みーんな、セスが好き(らしい)

2014年8月28日木曜日

STAND BY ME ドラえもん(95分)

監督:八木竜一/山崎貴
彼はバッドエンディングでも結婚する

泣かせる気まんまんの予告編を見た時は「絶対に、絶対に、絶対に見たくない!」と思っていたのですが、ムービーウォッチメンで課題作品になってしまったのであきらめて見に行きました。冒頭に映る3DCGで描かれるのび太の家が違和感なかった時点で「あ、けっこう大丈夫そう」って安心しました。「ドラ泣き」はしませんでしたが、そのまま案外と楽しくみました。(「ドラ泣き」ポイントをひっかかりなくスルー出来たから、ムカつかなかったというのもあるかもしれません)
まるまるしたドラえもんがかわいかったし、登場人物たちの舌ベロにぬめっとした質感があって美味しそうでした。ただ、3DCGで描かれる未来の町並みは、スポンサーであろうPanasonicとTOYOTAの看板ばっかりがやたら映るせいもあって、ちょっと描き込みが少ない感じで残念でした。やっぱり、スポンサーとるなら中途半端な社数じゃなくて、トランスフォーマーみたいにガッツリやったほうがいいのかもと思いました。あと、「映画のジャイアンはいいやつ」っていうドラえもん映画あるあるだと思うのですが、今回は普段通りの乱暴なジャイアンだったせいもあり、3DCGで空き地で暴れるジャイアンが「悪人」のピエール瀧に見えてしょうがなかったです。クライマックスの殴り合いで、のび太が土に埋められちゃうかと思ったよ。
映画のドラえもんというと「何か大きな事件がおきて別の世界で戦う」というものが多いですが、今回のドラえもんは「のび太の孫の孫せわしくんがドラえもんをのび太の元に送り、ドラえもんがのび太の幸せを実現し、そして未来へ帰る」までを基本的なエピソードをおさえて描いたものでした。
「ドラえもんがなぜ未来から来たか?」とか「のび太の幸せとは何なのか?」というドラえもん基本定理をあらためてじっくり確認すると、「30代未婚・子なしの私のとこには、未来の孫の孫が私の幸せを案じてドラえもんを送ってくることはないんだな・・・」と子供の頃には気付かなかった別次元でのドラえもんありえない説を発見して、「ドラえもーーーん!!!」と叫びたくなりました。ドラえもんというテコ入れがなくても、ジャイ子と結婚出来てるのび太すげえと思ったり、ジャイ子との結婚を嘆くのび太にムカついたり、完全に子供の頃とは別次元でドラえもんを見ている自分が悲しくなりました。唯一救いだったのは、のび太と結婚しなかった未来を生きるジャイ子が漫画家としてイキイキとしていたこと。自分との結婚が不幸だと嘆くしょうもない男との人生よりも自分次第ではもっと楽しい人生が送れるはず。。。と勇気付けられました。

2014年8月23日土曜日

Godzilla(124分)

監督:ギャレス・エドワーズ
ビッグカップルのビッグラブ

20年前に親にもらった無料券で「ゴジラvsキングギドラ」を劇場で見たぶり、自分にとっては2本目のゴジラでした。「ゴジラvsキングギドラ」を見たのもずいぶん昔のことなのであまりおぼえてないのですが、おさなごころに「ゴジラって、敵なの?味方なの?」と疑問に思った記憶があります。あと、人間がほとんど役立たずだったような。。。
今回あらためて新作のゴジラを見て、「ゴジラは人間の利害のために戦う義理なんてまったくないのに、なぜか人間の驚異と戦ってくれる都合のいい存在なのかな」と感じました。そして、やっぱり色々試行錯誤しても突然あらわれた怪獣の前での人間のMURYOKU(無力)さを思い知りました。
今作ではゴジラ以外にムトーという怪獣がつがいで出てくるのですが、別々のところにいたつがいのムトーようやく会えたときの熱い包容(?)がなんともいえない叙情があってよかったです。オス・ムトーを探す、メス・ムトーのおまたにぶりんぶりんに吊り下げられた卵子になぜかエロスを感じました。熱い包容と卵子を見て、「こ、これはビッグカップルの性行為が見れるか!?」と期待が高まりましたが、性行為シーンなしで受精卵化してたのはちょっと残念でした。巨大生物の性行為は、とても興味深いのでみてみたかった。
あと、ゴジラって声がとてもいいですね。文字ではニュアンスがうまくあらわせない「ピギャーーー」みたいな声。孤独と哀しさと慈愛さまざまなニュアンスを感じ取れる囁くようなトーンでありながら、大音量でひびいてくる声。たまにしか鳴かないのもまたいいです。

2014年8月15日金曜日

トランスフォーマー ロストエイジ(165分)

監督:マイケル・ベイ
原題:Transformers: Age of Extinction
だんだんなが~く、トランスフォーム

前作「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」から3年ぶり、私にとってはこれで2本目のトランスフォーマーでした。
見終わった後の感想を一言でいうと、“つかれた”。前回もそうだったのですが、ストーリーの厚みのわりに上映時間が長くて、ひたすら続くアクションシーンにへとへとになってしまうんですよね。 
気になって、歴代のトランスフォーマーの尺を調べてみたのですが、1作目144分、2作目150分、3作目154分、今回4作目165分とだんだんと尺が長くなっていて、ビックリしました。変幻自在に形をかえるトランスフォーマーたちのアクションシーンは、高層ビルをいとも簡単に壊したり機械だからこそやれる思い切ったチョンパっぷりが見られたりと美しいし楽しいのですが、ストーリーパートには見せ場がないだけにこの長さはきついです。が、この世界を好きな人にとってはいくらでも見ていたい作品だと思われるので、マイケル・ベイ的にはサービス精神のあらわれの尺の長さなのかもしれません。 
映画後半、舞台を中国に移してからのほうが新鮮で楽しかったです。アメリカの街並みはさまざまな映画で破壊されるのをよく見ているけど、中国の観光名所的なところが丁寧に壊れるのを見るのはあまり見ないので楽しかったです。パシフィックリムで香港の町が破壊されるのは見ていますが、今回は夜じゃなくて昼の破壊っぷりが見られてクッキリと破壊の様子が楽しめました。しかし、絶対あれだけ破壊されたら人間たくさん死んでるだろうに、人が死んでいる空気感がないのがすごいというかずるい。 
あと、マーク・ウォルバーグ演じる人間サイドの主人公の名前がイェーガーでビックリしました。そのせいもあって、いやがおうにもパシリムのことを思い出しながら見てしまいました。

2014年8月9日土曜日

思い出のマーニー(103分)

監督:米林宏昌
依存しあう少女たちは痛々しく美しい

感想を書くにあたり、さきほど予告編を見返してみたんですが、台詞抜きで美しいシーンが連続して見られる予告編のほうが本編そのものよりも格段にいいなあと思いました。予告編は美味しいとこ取りっていうのもあるのですが、本編は主人公のちょっとした心情を台詞で説明することが多く、表現の受け取り方が限定されるように感じました。ひとりっきりの時の独り言で「帰らなきゃ」とか「めんどくさい」とかそーゆー台詞はいらなかったような気がします。もっと絵?演技?で見せてくれてくれたほうが情感深くてよかったです。
原作未読なのですが、原作の設定通りと思われる最後に分かるマーニーと杏奈の関係性の秘密にちょっと萎えてしまいました。マーニーと杏奈が血のつながりがあるから特別に惹かれあったと思うと、ちょっとつまんなく感じてしまいました。物語序盤は自分にだけ見える友達と異様に打ち解ける様子に、「「クロユリ団地」っぽいやつか!?」とホラー展開を期待してワクワクしていたりもしたので余計に残念でした。
とはいえ、海が満潮になった時にボートを漕いでやってくる秘密の友達との逢引のシーンはとても美しくて、「あなたのことが大好き」「あなたになりたい」とお互い依存し合う少女たちには胸が苦しくなる美しさがあってよかったです。今年見た東京女子流主演「5つ数えれば君の夢」でも、所有欲にも似た強い欲求で友達に依存する少女たちが見られるのですが、そうゆう思春期の痛々しい少女たちの様子は大人になって見るとなぜだかとても美しく感じるものだなあと思いました。
マーニーと杏奈にぴったりのイメージの少女を考えてみたのですが、モーニング娘。‘14の佐藤優樹と工藤遥でどうでしょうか。天真爛漫なまぁちゃんに、困り顔で翻弄されるくどぅのカップリングはなかなか良いです。とてもよい評判をきいている「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇」も早くDVDで見たいなぁ。