明日は、年の差を気にしない
原題:Tomorrowland
上映時間:130分
パンフレット:720円★★☆☆☆(1964年のニューヨーク万博に出展されたアトラクションがイッツ・ア・スモールワールドだったりとディズニーの歴史豆知識的なことが書いてある)
物語の概要がなかなか掴みづらくて「どういう話なんだろ?」と謎を追うような気持ちで鑑賞していたのですが、見進めるにつれてだんだんと明らかになってくるストーリーの本筋部分はわりとどうでもよくなってきて、ジョージクルーニーが少女に対して熱視線を送っていることが気になってくる映画でした。序盤に主人公演じるブリット・ロバートソンが、偶然手に入れたバッチを触ると異世界:トゥモローランドに行ってしまうというくだりは急に別の世界に行ってしまう少女が主人公の「ラブリーボーン」を思い出して「もしかして、この人死んでるのかな?」と思ったりしました。実際は、主人公は最後まで元気に満ち溢れてて、ちょっとがさつさが気になる感じでした。
この映画「ファンタジーよりのSFかな?」と思って鑑賞していたのですが、トゥモローランドのリクルーター役を務めるアテナ演じるラフィー・キャシディが骨董品店で店員に扮していた敵をアクロバテックなアクションで倒すシーンを見て、「あ、これ実はキックアスだったのか!」と大人を打ちのめす強い少女に興奮しました。その後、車の運転をするアテナ、車にひかれるアテナ、質疑応答がめんどくさくなってシャットダウンするアテナと、彼女の魅力をみせつけられました。
そして、少年時代にアテナにリクルーティングされてたのちトゥモローランドを追放されたジョージ・クルーニーとアテナの再会。ジョージ・クルーニーが愛情と憎悪が入り混じる目線で、11歳の少女を見つめるシーンのなぞのキュンキュン感がたまらなかったです。子供相手でも、ちゃんと恋する視線をおくるところ、さすがクルーニー。車の中で、お互いに目線をあわせないまま交互に目配せしあうとことか、お互い気になっちゃってるのに素直になれない感じがの甘酸っぱかった。しかし、少年時代に恋した相手が50年後とかにも同じ姿であらわれたら、相手がロボットだと分かっていてもおかしな気持ちになるんだろうなぁ。絶対きつい体験だろうと思いながらも、ちょっと味わってみたい。