2012年11月27日火曜日

悪の教典(129分)

監督:三池崇
ハスミンの頬に涙サプライズ 

今年の夏、カラオケで「涙サプライズ」を本人出演PVで歌った時、「すわっ!!悪の教典!?」と思い、そこから絶対この映画は見ようと決めてました。
「涙サプライズ」PV冒頭1分で伊藤英明が英語教師として出演しているのですが、前田敦子が憧れる先生演出もあって超ハスミンにイメージかぶります。あと、「悪の教典」に少しだけあるミュージカル演出も「涙サプライス」の世界と類似を感じて、ニコイチにとらえられて、ワクワク!
映画公開後、大島優子の「この映画嫌い!」発言に「優子、ハスミンに殺られてるぜ!」とつっこみをいれたりと、どっちもみておくと脳内「悪の教典」と脳内「涙サプライズ」の世界がリンクして広がるので、「悪の教典」ファンには「涙サプライズ」PVAKBファンには「悪の教典」をおすすめします! 
「悪の教典」完成披露試写で、伊藤英明が「伊藤英明を嫌いになっても、どうか『海猿』は嫌いにならないでください」と言っていたそうですが、私も「海猿」があまりに伊藤英明のはまり役だったので、「「海猿」続編できないみたい(原作者とフジテレビの確執問題)だし、これから英明どうする!?」と心配していたのですが、今回の映画でそれは私の勝手な杞憂だったと気がつきました。熱い役も心無い役も、すごい説得力もってはまる伊藤英明ヂカラおそるべし。しかも、いつもイイ身体みせてくれるし、眼福・眼福!
海猿でも、ハスミンでもなんでもいい!次の伊藤英明にも期待します。佐藤秀峰先生もどーか、フジテレビは嫌いになっても、伊藤英明は嫌いにならないでください!

2012年11月25日日曜日

高地戦(133分)

監督:チャン・フン
英題:THE FRONT LINE
見せすぎ予告編に SAY NO!


シネマハスラーをきっかけに、ここ3年でそれなりに映画を見るようになった私にとって、「高地戦」はこの戦争ジャンルの中でいままでで一番面白い映画でした。
ただ、それだけに劇場でうたれている宣伝が許せない。「1953727日午前10時、朝鮮戦争の停戦協定が成立した。しかし協定の実効は その日の午後10時からだった!最前線の兵士たちに新たな戦闘命令が下る。歴史から 消された、最後の12時間の戦いが始まるー―。」って、コレ序盤の展開ならまだ許せるけど、クライマックス・ラスト30分の展開をネタばれすんなよ!
コレを知った状態で見てしまったため、希望からさらなる絶望へ突き落される「わーい、停戦!生き延びた!」から「え、あと12時間戦えって!?」の展開を俯瞰して見てしまい、あれだけうまくストーリーテリングされていたのに登場人物にあまり感情移入できなかったです。展開を知らずに鑑賞出来てたら、どれだけ心が揺り動かされたことだろうと…本当に残念でならない。見せすぎ予告編にSAY NO!映画会社のみなさん、キャッチーな文句で客を呼びたいのは分かりますが、実際に見にいった人が楽しみを損なうような宣伝はどうかやめてください。
主要登場人物が大勢いるのですが、どの人物も非常に魅力的に描かれていました。特に、モルヒネ打ちまくりの韓国の若大尉の存在感がすごかった。再度戦場に向かう前の演説「オレたちはワニだ!オレたちはワニだ!」の連呼には、絶望を感じながらも血沸き肉おどりました。
あと、”2秒”という異名を持つ北朝鮮の少女スナイパー。いやー、このあだ名マジでクール。イイあだ名が出てくる物語にはずれなしな気がします。


2012年11月24日土曜日

黄金を抱いて翔べ(129分)

監督:井筒和幸
黄金って、なんだろう?
井筒監督前作「ヒーローショー」があまりみたことないキャストで出演が固められていて観客側に既存のイメージがないことでの独特の面白さと驚きがあったので、スター級の役者がたくさん使われている今作は「どうなのかしら…?」とその面白さを疑っていましたが、いやー疑ってすみませんでした!役者の力の強さとハードボイルドなストーリーが見事に絡みあって、面白かったです。
特に、妻夫木くんが裏ぶれた訳ありの男を見事に演じきっていたのがよかった。「悪人」の時も思いましたが、既存のさわやかなイメージをおさえつつしかもわざとらしさなく演じれるのはすごいと思いました。妻夫木くんって、「イケメンで芸達者なのね!嫌いじゃないわ!」という気持ちになりました。ただ贅沢な悩みなのですが、今作メインキャストがどの人もかっこよすぎて目移りし、ストーリーに集中できないという難点も。だって、妻夫木見て、浅野忠信見て、東方神器見て、桐谷健太見て、溝端淳平見て、、、ってしてるだけで忙しいじゃないですかっ!しかも、みんないつものイメージよりちょっと汚れてるのがまたグッとくるのです。 
あと、超個人的な話なのですが、今回ストーリーに集中できなかった理由がもう1つありまして。映画を見てる途中(浅野忠信の嫁・子が死ぬとこぐらい)猛烈にもよおし、でも、こんな面白い映画を途中抜けるのが嫌でトイレをずっと我慢してたんです。1時間近く我慢してエンドロールまできっちりみた後トイレに駆け込んでようやくスッキリした時に、終盤の妻夫木くん「黄金ってなんだろうな?」という台詞が頭をよぎり、「これもある種、黄金か・も・ね」と脳内返答をし、映画に糞をぬるようなオチを勝手につけてしまいました。(チャンチャン)

2012年11月23日金曜日

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(90分)

総監督:新房昭之
監督:宮本幸裕
 
アイドルはソウルジェムの穢れを
どうやって浄化しているんだろう

「魔法少女まどかマギカと女性アイドルって、その存在の残酷さがかなり似てる」と思っていたのですが、映画鑑賞を機にそれを自分なりにまとめてみたいと思います。
まどマギでは、思春期の少女の感情の力が希望から絶望へと相転移する際に発生する力を効率のよいエネルギーとして利用するために魔法少女が契約されていきます。アイドルも、思春期特有の多感な感情をもつ少女たちがステージの上で希望をふりまきながらもステージの裏ではさまざまな不安と戦っており、その希望と不安のゆり動かしにファンの心が大きく惹きつけらます。思春期の少女の感情をもてあそぶことで莫大な個体エネルギーを発生させ、それが他にも影響していくところが両者とても似てると感じます。また、限定された条件しか確認されていないのに、目先の夢をかなえるために契約がかわされるのもどちらにも共通していると思います。
まどマギのソウルジェム(魔法を使ったり、負の感情を抱くことで汚れ、汚れがたまると所有者が魔女になる)も、他のグループとの争いにとどまらず同グループでの握手会や総選挙などで嫉妬の気持ちにさらされているアイドルたちがある日「卒業」や「脱退」という形をとって「やめる」OR「やめさせられる」のに似てると感じました。
2年くらい前にぱすぽ☆のイベントにはじめて参加した時、ライブ後に行われる個別握手会がファンが作る列であまりにもメンバーの人気の高低がまるわかりで、「嫉妬の気持ちとうまく付き合わないとアイドルのままでいるのは難しいんだな・・・」と実感したことを思い出しました。「誰も列を作らないメンバーが、その空いた時間に何を思うのか・・・」その気持ちを想像すると、彼女たちに尊敬と感謝の念がわいてきます。穢れに負けず、闘え少女たち!

2012年11月20日火曜日

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(130分)

総監督:新房昭之
監督:宮本幸裕
魔法少女に一番近い
アイドルグループってなんだろう?
 
今回の映画は総集編だというので「テレビシリーズも見てるし、映画見るのはどうしようかな~」と思っていたのですが、周囲の熱狂的なまどマギファン・まどマギ初体験映画ファンどちらにも映画の評判がいいので前後編連続で見てきました。
「魔法少女まどかマギカと女性アイドルって、その存在の残酷さがかなり似てる」と今年のAKBのドキュメンタリー鑑賞時に感じていたので、今回の映画はせっかくなのでスマイレージのワンマンライブとはしごで鑑賞。(まどマギ(前編)→休憩20分→まどマギ(後編)→ゼロずれで開場→スマイレージ~ちょいカワ番長~

テレビシリーズではそんなに感じなかったんですが、アクションシーンすごい爽快感があってよかったです。あと、巴マミさんのおっぱいがより大きくて素敵でした。これが大画面の迫力! 
物語序盤の「まどかはオレの嫁だ~」というさやかちゃんになんかイライラ。魔法少女になった後さやかちゃんがダークサイドに落ちる様子に、さばさばを演じてる女子は実は一番ジトジトしているという説を思い出しました。
前編ラストシーン、キュゥべえの台詞この国では成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう?だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね」が映画でもバッチリきまってたのがよかった。こういう若干説明的で残酷な台詞が映画というフォーマットでも浮かないで物語にピタッとはまるのはやっぱりアニメだからなんだろうなー。実写だったら「何をぬかしとんじゃい!」って、思ってしまいそう。

2012年11月14日水曜日

モバイルハウスのつくりかた(98分)

監督: 本田孝義
 
私ごとですが、今年は家をリフォームしたり・家族が増えたり、おうちのハードもソフトも変化の年でした。(現在、まだリフォーム工事中)新しいおうちを楽しみに思う気持ちをもちつつ、ちょっと不安もあったりもしまして。今後、なにかあっても自力で住まえる知恵を身につけようと「モバイルハウスのつくりかた」を観てきました。 
もっと路上生活者の暮らしに光をあてている作品を想像していたのですが、そこは薄くて家の建築や形態に関することを運動家:坂口恭平さん中心に描くドキュメンタリー映画でした。
製作費26000円のモバイルハウス(車両扱いで駐車場に止められる車輪付きのワンルーム)を作る話が大きな映画の柱なのですが、おそらく30分以上あったその建築シーンを見てたら、だんだん頭が痛くなってしまいました。簡単な仕組みの家でも作るのって、めっちゃ大変なんだなぁ。大工さんって、すごい。納期が大幅に遅れているうちの家のリフォームにも、ちょっと寛大な気持ちになれました。
映画で建築されるモバイルハウスは311前に作られたのですが、映画終盤311後に坂口さんは東京から放射能を逃れ実家:熊本に引っ越し、そこで誰もが住めるゼロセンターを立ち上げています。
「新政府を立ち上げる!」と宣言する坂口さんを見てたら、ますます頭が痛くなってきました。「そーゆー考え方もなくはないだろう・・・」とは思いつつ、新しい概念とその運動家の姿に拒否反応があるのか頭が痛くなってしまう。自分は保守的でモバイルハウスもゼロセンターも適応が難しいみたいなので、新しいおうちを大切にして暮らしていこうと思います。かぞくのみなさん、どうぞよろしくおねがいします!
 
 

2012年11月6日火曜日

危険なメソッド(99分)

監督:デビッド・クローネンバーグ
原題:A Dangerous Method

会話&手紙中心にすすむ地味な話はこびのせいもありますが・・・キーラナイトレイの変顔&おっぱいに気を取られすぎ、正直映画全体の印象があまり残らなかったです。
物語前半のアゴしゃくれナイトレイ、すごかった・怖かった!アゴをしゃくれさせながら自分の快感について語る姿に、自我の猛烈な葛藤を感じとれました。
あと、おっぱいポロリさせながら、スパンキングされるナイトレイも見事。ロングドレス着てるんだからおっぱいポロリさせる必然性がないのに、ありがとうございます!ごちそうさまです!

4歳で父親にお尻を叩かれてから快感に目覚めた筋金入りのMのサビーナ・シュピールライン(キーラナイトレイ)がユング(マイケル・ファスベンダー)と寝るまで処女だったのに、「この性欲の持ち主がこの年まで処女だったのはきつかったろうな」と思いました。そして、ちょっとサビーナ・シュピールラインに興味を持ちました。彼女に関する本も何冊か出ているみたいなので、読んでみたいな。  
ユングを演じるのがマイケル・ファスベンダーだったのに、「SHAME」を思い出してニヤリ。SEX依存症の「SHAME」よりも「危険なメソッド」のファスベンダーのが、しつこいSEXをしてましたね。同じ役者が演じていたこともあり、「SEX依存症の人って行為そのものは淡白なのかしらん」と思ってみたり。まあ、それも人それぞれか。

この作品、妊婦が出てくるシーンが多いのですが、妊婦が来ているドレスがどれもかわいかったです。妊婦のまるいお腹には、ふりふりレースがよく似あうなと感じました。生でみたことはないけど、おなかの大きい新婦のウェディングドレスはビジュアル的にありかも。

2012年11月4日日曜日

アルゴ(120分)

監督:ベン・アフレック
原題:Argo

「イーストウッドがかかっていた面白い映画しか撮れない病気が、ベン・アフレックにも伝染っている」といったつぶやきをツイッターでみかけ、気になって見てきました。実際、おもしろかった!その病気、完全に伝染ってる!

内容をほとんど知らない状態で見たので、まず実話ベースだったことにビックリ。架空のSF映画をでっち上げて、CIAがイランから人を救出するという驚きの話。こんな事実があったとは。。。人の命を守るために、自分の命をかけ、バカバカしいことをやるという勇気ある行動。心をうたれました。実話性を強化するエンドロールもよかった。役者さんの再現度が確認出来、エンドロールでより映画の中に引き込まれました。

正義とか正しさについてはジャッジしていないストーリーテリングにも、ベン・アフレックのこれからの監督作への期待が高まりました。

あと、作戦に協力する特殊メイクアーティストと映画プロデューサーの感じに、素敵な大人の所作が学びました。”Argo,fuck yourself !”で通じ合うあーゆー軽い感じの人が、肝心なところで口が固いのが最高。信用出来る大人とは、締めるべきところはきっちり締めているものなのですね。私も見習います!

2012年11月3日土曜日

ザ・レイド(102分)


監督:ギャレス・エバンス
原題:The Raid: Redemption

「強すぎ!殺りすぎ!敵多すぎ!」っていうキャッチコピーは、伊達じゃなかった!映画中、手に汗握りすぎ、爪を自分の掌にたててしまい肌がささくれだってしまいました。
マンション一棟、悪人だらけ。死んでも、大家さんが家賃がわりに麻薬を取立てにくるし。館内放送、マジ怖いし。お隣さんも全員悪人だし。あんなマンションはイヤだ!

堅気なのになぜかあのマンションに住んでいるおじさんが三浦友和に似てるのに、「ちょ、、、山王会!?」ってアウトレイジを思いだしてちょっと笑ってしまいました。
全編ほぼノンストップで行われるアクションシーンは、長さだけでなく質も異常!特に廊下から次から次に出てくる悪人を1人でやっつける神業シーンでは、足を前に思い切り踏ん張って息を飲んでみいってしまいました。前の席に誰も座ってなくて、本当によかった。ちぎってはなげ、ちぎってはなげが、超気持ちよかったです!
メインのキャラクターのアクションはもちろん、出てきてすぐ死ぬ雑魚キャラの受け身までも素晴らしい。あんなアクションが出来る人材があんだけの人数いるなんて…どうなってるんだ、インドネシア!
(キックの達人、ももちより小さいと思うと余計燃えるぜ!)

2012年11月2日金曜日

エクスペンダブルズ2(102分)

監督:サイモン・ウェスト
原題:The Expendables 2

楽しく見たんですが、1で好きだった要素が結構消えてしまっていたので寂しかったです。というか、「ワタシ、1のアレが好きだったんだわ!」と、2を見て気付かされました。

まず、ジェットリーの出番が早々に終わってしまうところにガッカリ。お金にうるさいジェットリーのキャラ、好きだったんですよね。同年に見た「海洋天堂」と続編設定にして「障害者の我が子のためにケチケチしてるんだわ!」と勝手に考えていたので、今作でケチエピソードがなかったのがかなり残念でした。
あと、ミッキーロークが降板していたのにもガッカリ。あの面構えは、エクスペンダブルズに絶対必要!ミッキーロークの降板のせいか、エクスペンダブルズの部室も出てこないかったのにも、ガックリ。今回も打ち上げで、ダーツやってほしかったナ。
いや、もちろん好きなところもたくさんあります。
遠景からのガンアクションで序盤から遠慮なく臓物が飛び散るとことか、マシンガンをぶっぱなすシュワルツネッガーのふるえる腕筋とか、なんかドルフラングレンが超かわいくて「死ぬ前に食べたいものは?」の問いに「ドーナツ!」って答えたりとか、燃え&萌えのバランスが絶妙ですごいです。パート3で私の好きな要素もカムバックしてくることに期待します!

2012年11月1日木曜日

エクスペンダブルズ(103分)

監督:シルベスター・スタローン
(2010年10月鑑賞)

男に生まれてこなかったことを後悔しました!男に生まれてこれば、こんな人生の選び方もあったのかっ!女に生まれて、人生損したーーーー! 

老いた男の顔って、なんとかっこいいでしょう!
特に、ミッキーロークの独白・どアップには、クラクラきました。
かっこいい生き方をしてきた男の顔に刻まれたシワは、美しいなぁ。
男になれないなら、かっこいいおじさんと付き合いたい!
どこに行ったら、付き合えますか!?出会えますかっ!?
最終的には、なんで戦ってるのかわけわかんなくなってきて、島をすごい燃やしちゃって「オ・オイ!」と思うとこもありましたが、鑑賞後この上ないスッキリ感。
島を脱出する直前の、「正直、タイプじゃなかったんだろ?」からの腕のぶつけあい!あぁ、ステキ。
恋愛絡みの話はあるものの、SEXシーンがないところもイイ!
これが、いわゆる同性感というものなのか・・・!?最高!!!