監督:森田芳光
あまり意識していませんでしたが、調べてみたらこれまで森田芳光監督作品「家族ゲーム」「(ハル)」「失楽園」「黒い家」「模倣犯」「間宮兄弟」と結構見ていました。ですが、映画館で見るのは本作品が初。
釣りバカ日誌の鉄道版のようで、もしかしたらシリーズ化を狙ってたのかもと感じる作品でした。内容の割に尺がちょっと長く途中なかだるみを感じましたが、日本独特のサラリーマン人情劇がなかなか楽しかったです。
特に、松ケンと瑛太の「趣味友以上 BL未満」な掛け合いはなかなか癖になる味わいでした。「花柄のワンピース着てみたいと思う?(思わないでしょ、だから)オンナの気持ちなんて、分からないのです。」と元も子もないことを言って瑛太をガックリさせる松ケン。女のコに振られた瑛太に、生絞りいちごミルクみるくを作ってあげて、なぐさめてあげる松ケン。そして、「ボクたち、もてないのかなぁ~」とつぶやく瑛太に、「関係ないよ。ボクたちにしか分からない世界があるサ」という松ケン。
「もう、いっそ抱きしめちまえよ!付き合っちまえよ!」とツッコみたくなってしまいました。
ちょっと残念だったのは、ヒロイン役の貫地谷しほりのキャラ設定。「私のこと好きよね?」と相手に問いかける離れ技の口説きテクニックを使う強気キャラが、あまり貫地谷しほりにあってなかったような。。。
しかし、「私のこと好きよね?」も、社長秘書役が使う「少しだけ、好きです」も言われてみたい&言ってみたい言葉だよなぁ。いつか、どっかでこっそり使ってみよう。
アイドルの現場であった人が、実は得意先の社長さんで、BIGな商談がトントン拍子に決まるとか…そんな夢物語を味わってみたいナ。
あ、こういうしょうもない願望があるから、こういう筋書きって需要があるんだね。。。