2012年4月9日月曜日

ドライヴ(100分)



原題:Drive
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

ツイッターTL上の評判がものすごいよかったので、見にいってきました。
韓国映画のようであり、デビットリンチ感もあり、北野映画っぽさもある。でも、それらとなんか違う。既視感ありつつも、みたことない感じもいっぱいで新鮮な味わいで面白かった!幸運にも予備知識ほとんどなしで見れたので、新鮮な感触をより堪能出来ました。


音楽で80年代感を盛り上げつつ、描写されるのは2000年代のロスの情景。
淡々と描写されるオープニングのカーチェイス、死んだ目の主人公、そして静かで激しい暴力描写。
特に、音楽がこの作品にもたらしている絶妙な空気感がすごい。少しさじ加減を間違えたら、危険なギリギリの線でドライヴしてくる。エンドロールのピンクの筆記体がかもし出すヤンキー感も、よかった。日本以外でも、あれをヤンキー感ととるのかは謎だけど・・・


キャリーマリガンが、生活に疲れた一児の母感ありつつ、でも、とってもかわいくてなんだか好きになっちゃいました。フルヌードをみせてくれた「シェイム」より、断然こっちの彼女のほうが好き!やっぱり、「女子は、やれそうなオンナ感より愛嬌のが大切なのね」と思ったり。

ライアンゴズリング演じる主人公があまりにも無敵過ぎて、途中「こいつ、何者なんだ・・・」と気になりましたが、終盤には「「アジョシ」みたいな唐突な何者だったのかの説明は、もういっそやめて!コイツはコイツという理由で無敵なんだわ。」って思ってしまいました。そういう説明なしで、こちらを納得させてしまうところもすごいなーと思いました。

好きな場面もたくさんあって、キスの後に頭を踏んづけまくる場面、人を殺したナイフを綺麗に洗ってコレクションボックスに片付ける場面、あとなんでもないシーンだけど、キャリーマリガンの子供がライアンゴズリングに足をのっけてテレビを見てるのがすごい好き。ああいう親密性のあらわれって、いいなぁ。