2012年9月6日木曜日

テイク・ディス・ワルツ(116分)

監督:サラ・ポーリー
原題:TAKE THIS WALTZ
結婚もすこし物足りないくらい
腹八分目でちょうどいい

ゲスくないセス・ローゲンって、どんな感じか気になって見に行きました。
ちゃんと「ちょっと気がきかないけど、やさしいいい人」になってましたね。特に別れ話を切り出された時のセス・ローゲン表情百変化が、どれも頭をなでなでして慰めたくなるいい顔をしていました。
映画自体は、甘い夫婦破局モノって感じ。まー、好みのタイプの相手と偶然が連続で3回<観光地で遭遇・飛行機隣の席・家が向かい合わせ>も起こったら、恋にも落ちるでしょ。たとえ、今の結婚に不満がなくてもそうですよ。。。破局後の後日談もあったところが面白かった。アルコール中毒の義姉がぶちまかすところに、なんかスッキリしちゃいました。<なんか物足りない>感じをどうやって見過ごしていくかが、うまく人生をやりぬくためには大切なんだね。
ミシェル・ウィリアムズとセス・ローゲンの2人、問題なくいい感じだったんですけどね。背中合わせで料理を作るシーンとかあーゆーこと出来るカップル普通に憧れてしまいましたよ。「愛してるから・・・」と言ってから酷いことを続ける、そのカップル間だけで通用する独特のゲームもよかった。最後にセス・ローゲンが「キミの眼をスプーンでくりだして食べたい」を「愛してるから・・・」抜きでいうのも、変わらない所作の中に関係性の変化が見えてうまいことせつなかったです。
「ラジオスターの悲劇」をバックに激しくまわるケーブルカーが止まった瞬間、表情がいきなりしらふに戻る2人に、なぜかクラブでオールし店の外に出たら日が昇ってた時の気まずさを思い出しました。「あ、調子に乗ったけど、それはここじゃなきゃ有効じゃないのね」っていう、空間に酔ったことをちょっと恥ずかしく思う感じ。
そういや、ミッシェル・ウィリアムズ、トイレで用をたしたり、おしっこもらしたり、陰毛みせたり、無駄にシモをはってた!はー、なんか好感もてる。ご馳走様です。
ミッシェル・ウィリアムズのオトコが洗面台で歯を磨いたりしてるのにユニットバスのトイレで用を足すシーンに、つい最近同じようなことを姉にやったらめっちゃ嫌がられたことを思い出しました。映画の中のオトコたちは全然嫌がってなかったのにコレは、日本人とアメリカ人の感覚の違いかしら。それとも男と女と女同士との違いかしらん。