2012年9月19日水曜日

フリッツ・ザ・キャット(81分)

監督:ラルフ・バクシ
原題:Fritz the Cat
何、あなた?それじゃあ役にたたないわ
腕組みしても元気出ないよ

カナザワ映画祭4本目としてみてきました。日曜日の朝10時に動物アニメ鑑賞って、すごいほのぼのした感じ。いや、実際はアニメ映画で史上初めて成人指定になった作品というだけあって、セックスとドラッグまみれたニャンニャン映画でした。

オープニング、猫が電信柱からおしっこをするのですが、地表に落ちるまではシャンパンのようにキラキラ輝いていたおしっこが地面に着いた途端にバシャーンと汚く下にいる動物の頭に落ちるのが愉快でした。遠くにあって美しくみえるものが、近くにあって美しいとは限らないですもんね。
あと、黒人に擬人化されるカラスの1羽が警察に撃たれて死ぬ時の描写がかっこよかった。ビリヤードの球が落ちるリズムと鼓動のリズムが一緒になって、そして最後の球が落ちる時果てる。死に至るこの描写が気持ちよくて、ここはもう1回みたくなりました。(YOUTUBEにあったので貼っておきます。開始2分くらいのところ)
主人公:フリッツが反体制運動に突然かぶれて、それで最終的には発電所爆発というテロ(ニューヨークエンディング)をするのですが、今回のニューヨークエンディングには少しアウトロがついていました。爆発で瀕死になり入院したフリッツを見舞うガールフレンドたちと、最後に結局乱交をするというしょうもなさがよかったです。


あと、「にっぽんSEX旅行」と「フリッツ・ザ・キャット」で、男が不全だった時に取る女の反応<腕組み>が共通してたのが興味深かった。いや、実際は<腕組み>しちゃあダメですよね、きっと。