2012年12月27日木曜日

フランケンウィニー(87分)

監督:ティム・バートン
原題:Frankenweenie
死んだ犬が一番カワイイ

吹替版・3Dで見てきました。
今年のアカデミー作品賞「アーティスト」は見逃してしまっているのですが、こちらもその流れかモノクロ作品。たしかにカラーで見るよりも想像力が駆り立てられるような感じがします。でも、3Dは別にいらなかったかな・・・3Dよりも、いっそ台詞をなくしてサイレントにしたほうがもっと面白くなった気がします。
主人公:ヴィクターの犬:スパーキーだけが、とびぬけて魅力にあふれていることに驚きました。スパーキーだけは、飛び跳ねている姿も水を飲んでいる姿も現実感があり、そして本当の犬の以上にかわいらしい。犬猫の登場キャラクターはほかにもいるけど、スパーキーだけが圧倒的な魅力を誇っていました。スパーキーだけは生き返った後も、かわらず可愛らしいスパーキーのままだし・・・犬猫ならなんでも可愛くするのではなくスパーキーだけ特別扱いするところに、独特のバランス感覚を感じました。 
「アリス・イン・ワンダーランド」の時もラストの展開が好きじゃなかったのですが、今回もラストが好きじゃなかったです。それまで悪役を担っていた市長が、あれしきの救出劇を見たくらいでスパーキーの再復活へ手を貸すんだろうか???それまで、執拗にヴィクターを敵視していたのは「そーゆー人ってことなんだろうな」と理由なく納得していたのですが、この展開で「そんなに物分りがよかったら、前半のキャラなりたたねーだろ!?」と思えてしまいました。
あと、イイ人ぶりながら手前勝手な正しさを押し付けてくるヴィクターのお父さんに、普通に腹がたった。まあ親って大抵あんなもんか。
最後の「実は死んでない」展開は嫌いじゃないですけどね。でも、なんでスパーキーだけうまく生き返ったんでしょうかね?ヴィクターの涙のチカラなのかしら。