2012年12月30日日曜日

ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!(94分)

監督:ベス・カーグマン
原題:First Position
才能あふれ・努力を惜しまないコが
あがく姿を見つめていたい

有効期限ギリギリのタダ券を使い見てきました。
スケジュールの都合で映画の選択肢が少なくて。「理想の出産」と「駄作の中にだけ俺がいる」と「ファーストポジション」とどれにするか迷ったのですが、「才能あふれ・努力を惜しまない子供が苦労する話が見たいなー」という思いがよぎり「ファーストポジション」にしました。もしかしたら、私の女性アイドル好きも、この辺の嗜好が原因しているのかも・・・。
天賦の才あるまだ限定された世界しか見えていない子が、報われるかどうかわからない領域に人並みならぬ努力をする」っていうのに、なんだかドキドキしちゃうみたい。あまり大きな声では表明出来ない嗜好ですな。。。
ユース・アメリカ・グランプリという有名バレエコンクールに挑むおさなき天才バレエダンサーたち。どのコもすごいのですが、特に気になったのはアメリカ在住イギリス人と日本人のハーフ、12歳のミコ・フォガーディちゃん。超強力な日本人スーパーステージママを持つ彼女ですが、それ以上の厳しさを自分に課すミコちゃん。その達観した菩薩のような表情にヤられた。
途中まで一緒にレッスンを受けていた10才の弟が、バレエをドロップアウトしていくエピソードもよかった。そして、「バレエをやめるなら、コロンビアかMITにはいれ!」と大量に参考書を買ってくる徹底した教育ママっぷりにワロタ。
バレエの知識がとぼしいので、映画中どうしても「テレプシコーラ」の千花ちゃんを思いおこしてしまいました。映画の中で怪我に悩まされるコがいるのですが、どれだけ才能があり努力をしていても、怪我という暗煙にまかれてしまうと大きく大きく人生がかわってしまうのが身体をはった道の怖いところ。なにかに人生を賭けるということは、色々な意味で大きな運が必要になってきますね。