2012年6月1日金曜日

レンタネコ(110分)

監督:荻上直子

はっきり言って、この作品キライです。ツマラナイという単語よりはキライという単語のほうがシックリくる作品。
「サミシイままじゃダメ」「サミシイ人にネコ貸します」「ココロのアナには、ネコが一番」等のパンチラインがムカついて、ムカついて。作品中の繰り返される「さみしさを埋めることをしつように迫る」妙な主張に、「テメーにそんなこと言われるくらいなら、寂しいままのがマシ!」と超イライラしてしまいました。
荻上監督作品は「トイレット」に続き鑑賞2本目でしたが、あいかわらず「ソレおもしろいと思ってるんだろうけど、なんかムカつく」っていうポイントが多くて。「トイレット」のエアーギターも全然面白くなかったのですが、今回も「今年こそ結婚!」の張り紙のくだりとかつまらん・・・というか、不快。つーか、あの主人公、結婚したがっているようにはみえないし。「心のアナにはネコっていう信条があるなら、お前にはオトコなんていらんだろうが!」と説教タレたくなりました。
私はネコアレルギーなので、ネコアレルギーの人がやたら嫌な人にかかれているのにもムカつきました。ネコアレルギーの妻が「ネコを飼わないで!」と夫に頼んだのに、「キミが許してくれないなら、ボクはネコちゃんと出ていく!」と脅してむりやりネコを飼うエピソードとか、マジで「ネコアレルギーなめんな!」と中指たてましたYO!ネコアレルギーの人が、ネコと一緒に住んだらお岩さんみたいな肌になるんだから。(経験者談)
アレルギーとはいえ、嫌いではなかったけど、なんかこの映画のせいでちょっとネコを嫌いになってしまいましたよ。

エンドロール最後「ネコの意思を尊重し、自然のまま演技させました」的なエクスキューズも「観客に甘えんな!」と思い、映画館が明るくなってから思わず「ヒドッ!」と口走ってしまいました。
しかし、ボスネコの名前がうたまる師匠だったのは、シネマハスラーへの牽制球だったのかしら。いや、もしかするとコレも荻上直子的なオモシロ演出なのかな?