2016年3月21日月曜日

牡蠣工場

これしか出来ない、だけじゃない
監督:想田和弘
上映時間:145分
パンフレット:600円(★★★☆☆:表紙と裏表紙でつながっている牡蠣工場の写真がかっこいい。牛窓に行きたくなる)

「レディースディだし、最近映画見てないから何か見たいな~」と思い、会社帰りに見に行きました。「せっかく牡蠣を扱ったドキュメンタリー映画だし、時間もあるから映画の前に牡蠣を食べよう!」と映画前に映画館階下にあるお寿司屋さんに行きました。お寿司とカキフライと茶碗蒸しと赤だしを食べて、お会計2,403円。お寿司にしてはお値打ちだけど、レディースデイでお得に映画を見るはずがけっこうお金使っちゃいました。しかし、映画を見る前に牡蠣を食べたのはよかった。牡蠣がお値段するのもそりゃ納得だ・・・と牡蠣漁、牡蠣むき、出荷の工程をありがたい気持ちで見ました。
舞台となる岡山県牛窓の牡蠣工場のうちの1つは、前経営者の血縁ではなく震災のため宮城県から被災してきた渡辺さんに継がれていました。映画の撮影期間中に、自分の工場に初めて中国人労働者を雇いいれることになった渡辺さんは牡蠣工場の仕事を自ら「3K(きつい・汚い・危険)の仕事」で日本人には成り手がないと言っていました。でも、想田監督に「じゃあ、なんで他の仕事をしないんですか?」的な質問を投げかけれたところ、「他のことが出来ない」と消去法的にネガティブな返答をした後、「これ面白いですもん」とポツリと言ったのがすごいよかったです。牡蠣工場の仕事は、映画上でも渡辺さんが言うように3Kに見えます。でも、同時に見ていて面白そうにも見えたんです。1次産業の面白さってそんなに語られないし、もちろん厳しい部分が大きいから面白さだけで語るのも変だと思います。ただ、「牡蠣工場」で働いている人たちは選択肢がないからそこで働いているだけじゃなくて、それ以外の理由も持っているそこでで働いているんだと作り事じゃなく本音の声として伝わってきてました。

0 件のコメント:

コメントを投稿