2011年6月13日月曜日

手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-(111分)

「ブッダ」、10年くらい前に原作をおもしろくて一気読みした記憶がありますが、
映画はかなり退屈でつらかった。
3部作ということですが、後の2作もうみたくない・・・

一番嫌だったところは、職業声優ではない著名人の演技がびっくりするぐらい
下手なところ。
特に、ブッダの父役の観世清和(能の業界方)の棒読みっぷりがはんぱなく、
椅子からずり落ちました。

あと、3部作もあるので話がちんたらしかすすまないのに、結局終盤
吉永小百合ナレーションで話を長々しく説明して終わらせようとするところもツライ。
漫画の客注と違って、映画のナレーション長すぎなのはちょっと絶えられないもの
が。

この映画でブッダについて、伝わってきたこと

「ブッダは草食系イケメン」
「過度に若く美人な母親は、深刻なマザコンを生むこと」
(歴史的な学びがあまりない・・・)

チャプラとチャプラの母の処刑シーンは、どうみても恋人同士のある種幸せな
終わりの姿にしか見えず、、、

リアリティのない作画が生む物語のミスリードにゾッ!
まぁ、吉永小百合がお母さんだったらあれくらいの若い容貌もうなずけるか。

しかし、「手塚治虫作品の待望の映画化!」って、なんでこういう残念な結果に
なってしまうんでしょう。「手塚先生、ごめんなさい!」的な。(永井豪先生オマージュ)