2012年8月17日金曜日

メリダとおそろしの森(94分)

監督:マーク・アンドリュース/ブレンダ・チャップマン
原題:Brave
おそろしの森ってどんなか教えるね
フォントリアーが微笑んでいる

2D・吹替版で見てきました。
予告編がかなりダークな印象だったので、「そっち方向に振り切った、ピクサー作品ってどんなのかな(ワクワク)」と期待してたんですが、本編は全然ダークじゃなくてガッカリ。
「母娘対立」×「おそろしの森」だったら、「ブラック・スワン」×「アンチクライスト」的な物凄いのをみれるかもと期待してたのに
まず、森が全然“おそろし”くない!森に棲んでる魔女も、イイ人だったし。そして、お母さんも物分かりよい理解のある親。母娘で見に行くにはイイ映画かもしれないけど、ピクサーにはやっぱりソレ以上のモノを期待してしまう。。。あー、こんななまぬるい森だとは思わなかった。

娘も母も魔女も誰も悪気がない分、最悪の結末が訪れてほしかったなぁ。「熊のまま戻れないで、身内を喰い殺す。そして、「私が終わらせる!」と熊に弓を射るメリダ」とか。
あんな雑にタペストリーを縫って、魔法がとけるとか解せませんよ。「母からの呪いを解くために、自分が呪いをかけた母を殺す」とかそういうオチが見たかったです。

あ、本編の前のアニメ短編は2つともおもしろかった。
「トイストーリー ニセものバズがやって来た」は「子供に捨てられたおもちゃたちが輪になって、捨てられた体験を話す自律支援セラピー」の、こういう「おもちゃにそんなこと!」っていう描写やっぱり好きです。
「月と少年」は、月に落ちた星をほうきで掃くシーンが好き。ここ最近日本映画「切腹」を見て気付いたのですが、私は映画での掃除描写がどうやら好きみたい。掃除ロボットが主人公のピクサーアニメ「ウォーリー」も、今度見てみよっと。