2014年10月30日木曜日

イコライザー(132分)

監督:アントワン・フークア
原題:The Equalizer
おんな一人を自由にする適正価格

「ホームセンターの従業員が実は必殺仕事人だった!」って、その筋書きだけでワクワクしてしまうパンチラインで期待してました。
映画そのものも面白かったけど、几帳面に暮らすデンゼル・ワシントンにしょっぱなから観客側が「舐める」要素なくて、中盤仕置人に変貌した時のカタルシスが薄かったように感じました。もっと、「おぉ!」っと驚きたかった。はじめの19秒の大殺戮、なんだかそれまでのデンゼルの不可解な部分を答え合わせしたような感じでした。
仕置すると決めたらどこまでもやりとおすデンゼル、いきなり石油コンビナートを爆破した時はさすがに笑ってしまいました。そして、ロシアでもひと仕事終えて、全部やり終えたあと、元の町でまた普通に暮らし、仕置人サイトを開設してほくそ笑むラストには「身体だけじゃなくて、ハートが強いのね!」と感心した。映画のなかでも、心技体みたいなこと言ってましたもんね。
なんやかんや言ってめっちゃ首突っ込んでくるとことか、敵がロシアマフィアなとことか、昨年見た「アウトロー」を思い出しました。「アウトロー」は最後にバスで恋人たちの喧嘩をとめようとしてエンドロールになってたな。やっぱ、首つっこんでくるヤツは大小問わず突っ込んでくる。
この映画で、心残りなのは、クロエモレッツの録音CDをもらったデンゼル・ワシントンがそのCDを再生しないままだったところ。どんな歌声をCDに吹き込んだのか、興味あったよ。
あと、デンゼル・ワシントンがクロエ・モレッツを助けようと持参したお金が9000ドルちょっとだったところがクロエちゃんから考えるとちょっとお手頃価格に思えた。ロシアマフィアが首を縦にふらないのもそりゃそうだろうと思ってしまったり。ホームセンターで働いているという設定から鑑みて少なめにもっていたのか、それとも単純にお金がなかっただけなのかが気になりました。