当惑のおもてなし
監督:サム・メンデス
原題:Spectre
上映時間:148分
パンフレット:720円(★★★☆☆:ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドや歴代スペクターの説明が掲載されていてためになります)
007シリーズは、前作「スカイフォール」を含めて合計2本しか見たことがなく、今回が3本目でした。冒頭のメキシコの「死者の日」のフェスティバルをバックにしたアクションからローマ・オーストラリア・モロッコ、そして彼のお膝元イギリスへとトムフォードを身にまとい世界を股にかけて活躍するジェームズ・ボンド。上唇は薄いのに下唇は厚いダニエル・グレイグの色気を感じつつ、楽しんで鑑賞することができました。でも、前作「スカイフォール」のほうが格段に面白かったな。「老い」と「死」を描いていた点において「スカイフォール」は特別に好きでした。今回の「スペクター」は、クリストフ・ヴァルツにはとどめをささず娘くらいの年に見えるレア・セドゥと手をつないで去るエンディングに、「若さ」とか「生」に惹かれるボンドを見た感じがします。
今回の映画で好きなシーンは、ローマでボンドが潜入したスペクターの集会の場面。椅子に座ってさまざまな決議を通していく幹部メンバーたちを2階から見守る構成員たち。目線の動きで「彼」が来たことが分かる感じとその「彼」がそのシーンでは後光で誰かが分からない気持ち悪さがデビィット・リンチみたいで好きでした。その後、死者の後釜選びのために、デイヴ・バウティスタが突然別ン後釜候補の目潰しするのもリンチっぽさを感じました。
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