予告編を見て「野球門外漢の男」が主人公の物語かと思っていましたが、
「野球に人生をとらえられた男」の話だったことにまずビックリ。
「試合はみない主義だ!」っていう予告の台詞に完全に騙されてました。
映画本編は人物群像劇としてはおもしろかったんですけど、肝心なところがちょっと物足りなかった。
マネーボール理論「評価は低いが出塁率が高い選手を起用することで勝利する画期的な野球戦略」は理解できるし、イェール大学出身のぽっちゃりとの出会いでそれに説得し行動を変えていくブラット・ピットにもうなずけるのですが、マネーボール理論がうまくまわりはじめるところが物足りない。
選手をトレードすることで、監督を無理やりマネーボール理論にそわせたところまではいいのですが、そこから理論がうまくからんで連勝しはじめるエピソードが足りなくてせっかくの逆転成功劇にもカタルシスがあんまり得られない。理論が既成概念を凌駕していく、パズルが解けるような快感もありませんでした。
ロッカールームやオフィスのシーンだけじゃなく、試合そのものももう少し描いてほしかったなぁ。
「オレのやっていることはあっているのか!」っていう葛藤がうまく描けていただけにもったいなかったです。
「まわれ、まわれ、オレのマネーボール!」 (ミライボールの替え歌で)の気持ちがいい絵がもう少し欲しかった!
自分のためだけに照れながら歌う異性ってこんなにイイモノなのか!
あんなコンサートに私も招待されたいナ!(真顔で)
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