2011年11月10日木曜日

ステキな金縛り(142分)

いままで見たことのある、三谷幸喜作品(「王様のレストラン」「任三郎」「ラジオの時間」「THE 有頂天ホテル」「マジックアワー」)はわりと楽しく見た記憶があるのですが、、、「ステキな金縛り」は何がやりたいのかわけわからなくてつらかったです。はっきりいって、苦手!今まで平気だったのは、TVでしかみてなかったからかな...

落ち武者の幽霊が出るということにはじまり、フィクションラインがかなり高い話なので、「そんなのありかっ!」っていうツッコミはグッとこらえたいところなんですが、、、
リアリティラインを飛び越してくるナンセンスが、特になんの伏線にもなっておらず、その場面でのくすぐりにしかなっていないことが多くて、映画としてツライです。
特に、それを強く感じたのが、中井喜一演じる判事のマジックシーン。あれだけマジックをやって、その後に何も活かしてないのってどうなんでしょう???
THE END」からエンドロールの流れもひどかった。「THE END」で「オープニングでちょっと期待してしまった、遠い記憶」を思い出してしまっただけに、急にこっちに話かけてきての「完」にゾクっと寒気がしてしまいました。
それに、やたらモノワカリのイイ人しか出てこないので、事件を解決しても何のカタルシスも感じません。だって、みんな深津絵里に歩み寄る気まんまんなんだもん。
つーか、深津絵里が超キュートだから許せちゃってるけど、この女すげーいやなヤツじゃないですか!?飼い犬の死につけこんで人に認めたくないこと認めさせるし、同棲相手が傷つくことをわざと言うし、上司の死まで自分のやりたいことに使うし。みんな、カワイイコにはやさしいんだなぁ。
せめて、終盤、判事・中井喜一が犯人を指すところで、裏切ってKANを指して欲しかった。そしたら「それでもボクはやってない」的現実の厳しさを感じて、個人的には熱くなれた気がします。

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