原題:The Amazing Spider-Man
監督:マーク・ウェブ
お坊ちゃん調子に乗ってる場合です
親の居ぬ間にはしゃいでおきな
親の居ぬ間にはしゃいでおきな
ヒーロー映画なのに、主人公が全然好きになれなくて・・・いや、むしろ嫌いであんまりノレなかったです。
育ての親が亡くなったあたりから、心の中で「おじさんの死、6割型お前のせいだろ!人のせいにすんな!お前なんか、早く全てを失え!それで、5分後またすぐ調子こいて、性格の悪さを露呈させろ!」と呪ってしまいました。
ヒロインに正体を明かすくだりの、「言えねー。言えねー。とっても言えねー。(指から糸を出して)オレがスパイダーマンだって言えね~~~」の調子こき感。お前なんて、さっさと「生理的に無理なんだけど」とか言われて振られてしまえ!いや、こんなに調子こいたヤツを、ヒロイン・育ての親・友達と周りが甘やかしまくるんですよね。今作では、一旦ヒロインの父親とヒロインから離れることを約束させられておきながら、最後には「約束?破ることもあるし」と調子こいてるし。あー、早く事件の大部分が自分のせいだと気がついて絶望の果て、全てを失わないかな。
話自体は、映画的ドグマ「映画は父を殺すためにある」にビックリするほどピッタリなプロットでした。父親(父性を持った人物)が次々と死ぬんですよね。この流れからいくと、やっぱりオチは実の父親が生きていて、それを殺すという展開になるのかな。
サムライミ版好きの友達が、「サムライミ版のテーマは童貞だったけど、今回は彼女が出来た浮かれ感」「すぐにマスクを取るのは非包茎アピール」「エンドロールの観客への糸噴射は、「モテル男は顔射もする」っていうメタファー」と興味深いことを言っていたので、そこらへんの確認のため、続編も見にいこうと思います。はー、アイツの鼻がこてんぱんに折れるところを早くみたいッ!