監督:中田秀夫
あっちゃんの顔がコワイ!
今回脚本を担当されているタマフルでお馴染みの三宅隆さんの過去作品は監督・脚本の映画「七つまでは神のうち」しか見ていませんが、途中まで観客をミスリードさせるのが三宅さんらしいストーリーテリングなのかなと感じました。
今回の映画では、あっちゃんの家族にまつわる事柄について観客は違和感を感じながらも実在する家族として勘違いさせられます。途中で、真実が見えてきて「アレ?アレ?」と思い巡らせるせいか、鑑賞後長い余韻が残りました。「七つまでは神のうち」でも、同じように途中まで騙されていたからこそ感じた長い余韻があったことをおぼえています。
まず、なんと言っても、顔が怖い。そして、AKBに所属時にも醸していた「所在ない感じなのに、中心にいる奇妙な存在感」にキラキラしたものに目がいくのとは違う吸引力がありますね。「苦役列車」もヒロイン役もよかったし、やっぱりこの人は稀有な存在感がある人だなぁと思いました。女優あっちゃん、これからも楽しみにしています。